「春の目ざめ」
1947年(昭和22年)

監督:成瀬巳喜男
製作:本木荘二郎
脚本:八住利雄、成瀬巳喜男
音楽:飯田信夫
撮影:中尾駿一郎
美術:北川恵笥
録音:藤好昌生
照明:若月荒夫
広部宗治:石黒達也
広部まさ:村瀬幸子
広部久美子:久我美子
小倉憲造:志村喬
小倉けい:英百合子
小倉和子:壬生享子
小倉浩司:杉裕之
竹村たま:飯田蝶子
竹村国男:近藤宏
竹村花恵:木匠久美子
町井京子:国井綾子
熊代伸吉:星野和正
田井たき:田中筆子
田井明子:花房一美
Youtubeで観る。
~あらすじ(MovieWalkerより)~
久美子も花恵も京子も、そして明子も、そういう時期にさしかかった、
同じ女学校の三年生であった。
皆仲良し。だが明子にはすでに恋人があった。
あとの三人も、何とハッキリは言えないが、
ムッチリ膨らみかかった胸の中に、
対象を求める意志のようなものが、もやもやとうずいている。
~感想~
●
波乱万丈な展開は何もなく、ただ淡々と物語が進んでゆく。
ラストに期待したがラストも特に何も起きない。
出演者がみんな棒読みのような喋り方(してるよーに私には聞こえてしまった)
のせいか何だか小津映画を見てるようでした。
私は小津映画は苦手です。
●
それでもグイグイ観てしまう。
さすが成瀬監督。
成瀬作品の中でも飛びぬけて面白いかと言われれば
私には「驟雨」や「秀子の車掌さん」「石中先生」「流れる」のほうが上と思いますが
それでも本作は「もう一度観たくなる」良品であることは間違いないと思います。

●
久我美子さんはこの時いくつだろう?16歳?
若くてウイウイしくて、顔がふっくら。。。生命がキラキラ輝いています。
本作のどのシーンも久我さんは魅力的。
特に画家志望の学生と草の上でゴロゴロ転がるシーンは素晴らしい。
観ている私まで、久我さんとゴロゴロしている気になり(ばか)
顔が自然と笑顔になってしまった。
成瀬監督は俳優さんを魅力的に見せるよういつも工夫していると思う。

●
「女中」という職業について考えてしまった。
この時代あきらかに軽視されていたんだな、と思う。
主人公の久我さんでさえ、自分より年上の「女中」を級友の前で名指しで呼び止め、
まるで自分の使用物のような発言をしている。
日本の古い映画を見てると「女中」が時々出てくるが違和感を覚えること多し。
あえてそういうシーンをはさんだ成瀬監督に何かそこに意味があったのかな。
橋の上で「女中」さんがコソコソ隠れるように彼氏と離れるシーンは
物語上あってもなくてもよいシーンのようにも見えるが
妙に頭に残ってしまった。
クビにされたあの「女中」さんはその後どうなったろう?
あの不良っぽい青年と一緒になったのか?
どうか幸せになってほしい。
親のような気持ちでそう思ってしまう。

~JustLikeAWomanの自己評価~
★★☆☆☆ 星2(ふた)つです!!!!!
おすすめです。
久我美子なら、こちらの作品も面白かったです。
ピーター・ファレリー監督「グリーンブック」(2018)
をAmazonPrimeで観ました。面白かった!
だんだん心が通じ合う二人、音楽、古き良きアメリカ、
丁度クリスマスイブの日に観てラストもクリスマスだったから良かった。
★★★★☆ 星4(よ)っつです!!!!
この他、
ケヴィン・リマ監督「魔法にかけられて」(2007)
をTUTAYAでDVD借りて見ました。面白かった!
映画を観る理由自体、魔法をかけられたいから、といえなくもないでしょ。
★★★★☆ 星4(よ)っつです!!!!
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最近読んだ小説で面白かったもの
ゴーゴリ「外套」「肖像画」
チェーホフ「すぐり」「谷間」「イオーヌィチ」
若い頃読まなかった本を人生を取り戻すかのように今読んでいる。
でもこの年齢で読むからこそ面白いのではないか、と思ったりもする。
「外套」には参ったな。面白すぎて。



