澤登翠「活動弁士世界を駆ける」 | 昔の日本映画 勉強会

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古い日本映画を知らないので、これから一本一本観て記録してゆこうと思います。その他。

 

図書館で 澤登翠「活動弁士世界を駆ける」を借りる。

 

 

先日戸塚で観た澤登さんの語る無声映画上映会の影響である。

 

戦前の日本映画の歴史は 

高峰秀子のやくざな文章「渡世日記」でわかったような

気になっていたが

「活動弁士世界を駆ける」を読むと

まだまだ知らない歴史がたくさんあるぞと思い知らされた。

そういうことが今の私には嬉しい。

まだまだ私が知らない豊かな世界がこの世には沢山ある

それをこれから勉強できる

そう思うとわくわくする。

 

 

本の内容は

前半 タイトル通り 澤登翠の世界を駆けめぐる活動記録

後半 澤登翠の名作シネマ館 と インタビュー

 

世界公演の記録は 

澤登翠の活弁を聴いてるようで 痛快?で面白い。

高峰の文章にも通じる潔い気持ちよさがある。

時々妄想シーンが入りこれも又面白い。

 

公演旅行談とは別に

時々出てくる古い古い映画の話しや

無声映画の歴史の話しも

又興味深かった。

知らないキーワードが多い。

 

 

「滝の白糸」また観たくなった。

やはりあれは名作だったんだなと思う。

ふだんは自分の奥底にしまっている

「お涙頂戴」「勧善懲悪」な部分に触れてくる。

 

それにしても この本を読んで更に 活弁付き無声映画をもっともっと観たいと思った。

忠次旅日記

雄呂血

子宝騒動

キッド

イントレランス

などなど

それに 成瀬の「夜ごとの夢」も澤登さんの語りで聴いてみたい。

 


しかしなぜ弁士の語りがこんなにも心地よいのだろう。

子供の頃みた紙芝居の感動に近いのか

日本語の美しさや面白さか

「風の吹き雪ぞ降る夜の北陸にいまなお残る語り草

 悲恋瀧の白糸の完結であります」

などと語られて映画が終わると

胸がキューとなる。

はるか昔 こうして誰かに語ってもらった気がする。

そんなはずはないのだが。