自分でも認識できないものかもしれない。
心の奥に蓋をして、見ないようにしてきたものかもしれない。
過去のトラウマかもしれない。
恐れや不安という消極的精神に取り憑かれている人間は、何かから逃げている。
何から逃げているのかを明確に認識し、その対象から逃げずに立ち向かうことに喜びを感じるようにならなければ、いくら絶対積極精神を持とうとしても身につかない。
何かから逃げている限り、消極的精神から離れることができないのだ。
野生の動物で考えてみれば分かりやすい。
ライオンから逃げているシマウマは、心が恐怖と不安に支配されるだろう。
完全に危機を脱したと思える状況になるまでその恐怖や不安は消えることがない。
常に不安げに周りを見回して、神経を張り詰めて緊張している。
そのような人間をあなたも見たことがあるだろう。
あなた自身がそうかもしれない。
過去の私もそうだった。
人間は複雑な精神機構を持っているので、自分自身で抑圧したり、責任転嫁の言い訳をして誤魔化すことができる。
さらに、野生の世界と違って恐怖や不安の消極的精神に取り憑かれていてもすぐに命を落とすこともない。最終的には命を落とすのだが、それもぼやかされてしまい、誤魔化しながら逃げ続けることができてしまうのだ。
そして、人間に絡みつく恐怖や不安は、いくら逃げても逃げ切ることはできない。
立ち向かうしかないのだ。
たとえ負けるとしても、立ち向かわない限り恐れや不安を解消することはできない。
逃げることをやめて、立ち向かう。
逃げていることを正当化したり、見ないふりをして誤魔化してはいけない。
それに気づかない限り、恐れと不安に苛まれ、物理的にも悲惨な環境で惨めに人生を終えるだけである。