私たちは、自分が信じている世界を生きています。
「世界とはこうだ」
「自分とはこうだ」
と信じている世界をあなたは認識できます。

そのような信念は過去の経験から作られています。
過去に自分が体験したこと、他人から言われたことなどを元にして信念が作られ、その信念というフィルターを通して現在の世界を認識しています。

これは原始時代を生きていた人間にとっては生き残るために有効な機能でした。
皆が同じで、単純な自然法則に従う原始時代の生活環境では、今生きていること自体が成功であり、失敗していたら死んでいるわけですから、過去の経験を信念化することで、現在の生存可能性を上げることができていたわけです。

しかし、現代の私たちは、時と場所によって対応や判断基準がコロコロと変わるような複雑な世界で生きています。
過去の経験に縛られて、それを基準にした信念では環境に適切に対応できません。
特に変化の激しい時代では、過去を基準とした信念では適応が困難になります。

人類という種が原始的な環境で暮らしてきた期間は数百万年。
一方、現代のような複雑な社会を形成して暮らしてきた期間はたったの数千年程度です。
私たちの精神機構は、いまだに原始時代で有効だった「過去に経験したことが正しい基準」という信念生成の脳機能から変わっていません。

しかし、私たち人間には、高度な「想像力」という脳機能があります。
そして、想像に必要な情報を得るためのツールがあります。

想像力は、過去に縛られずに信念を変える力を持っています。
そして、想像力は比較的簡単に私たちが自らの意志によってコントロールできる脳の機能です。
過去の経験に縛られた信念から、想像力によって自らでコントロールした信念に切り替えることで、人間は現代により即した環境適応が可能になります。