人は何かを失うことを恐れる。
期待が叶わないことを恐れる。
自分に課した掟を守れないことを恐れる。
でも、よく考えたら、私たちは最初から何も持ってなどいない。
今持っているモノも、お金も、私たちが生きている間だけのもの。
私たちの生き方も、環境も、生きている間だけのもの。
すべての物事は、生きている間のみ借りているだけ。
私たちの命でさえ、数十年の期間、借りているだけとも言える。
その中には私たちの思考や感情も含まれる。
そして最後は誰でもすべてを失う。
そう考えたら、失うことや思いどおりにならないことを恐れ、苦しむ必要なんて無い。
元々「私のもの」なんてなにも存在しない。
全てはつかの間、貸し与えられているもの。
私たちはそもそもゼロの状態から与えられているだけ。
大切な人との死別は悲しい。
でも、失ったわけじゃない。
過去にその人との出会いがあり、一緒に楽しい時間を過ごしたから、死別が悲しい。
初めから何もなかったところに十分に与えてもらったのだから、それが消えたとてプラスのままだ。
持っていると思うから失うことを恐れる。
すべては、ただ一時的に与えられているだけ。
元々はゼロの状態からスタートしていることを忘れないことだ。
それを返す時が来たとして、失うものなんてない。
すべての物事に永遠なんて存在しない。
だから人生は素晴らしい。
失うことを恐れる必要なんてない。