私の半生は失敗だらけでした。
それはもう悲惨な人生を歩んできました。

どうにかして幸せになりたい!
経済的な困窮から抜け出したい!

と、もがき続けてきました。

若いときは現実を変えようと、無茶なことをして危ない橋も渡ったりもしました。
環境を変えよう、他人を変えようと必死になって、その結果失敗しました。

過去の私を含め人間は、自分の外側に見える環境や他人を変えようとしがちですが、直接的には何も変えられないのだと思います。

私たちができることはとても限られています。
一人の人間が物理的な環境や他人にどれほどの影響を与えられるのか。
それは大したものではありません。
個別の小さな事象は変えられても、人生を形作る全体の流れは、直接的に変えようとか、操作しようとしてもできません。

私たちは、自分がいつどのようにして死ぬのかさえ、コントロールできないのです。

私たちにできることとは、「自分の心の中を整えること」だけと言っても過言ではありません。
それ以外のことは、私たちの意思というより、一個の人間を超えた大きな流れに従っているように感じます。

ただ、私たちができる「自分の心の中を整えること」によって、私たちの人生を形作る大きな流れに間接的に影響を与えることができるのではないでしょうか?

どこまでその流れに影響を与えられるかは分かりません。
私たちは自らの死さえもコントロールできないのですから。

でも、それでいい。
逆に考えれば、自分にできることは「心を整えること」だけでいいわけです。
何から何まで自分でどうにかしなければ、ともがく必要などないということです。

一人の人間としての微力さを知る。
と同時に、自分の中にある心の力の大きさを知る。
そして、私たちは正しい理解によって、心を整えることができると知る。

私たちは、心を理解し、心を整えることに専心していれば、後は流れに身を任せるだけでいい、それしかできないのだと思うようになりました。

必死にもがくより、シンプルに出来ることだけをして後は流れに身を任せる。

それでいいんだと思います。