きのうは何年ぶりかで突然鎌倉に
行きたくなり、
なんのプランも無く、
最寄駅からのフリー乗車券を買って
出かけた。
たまたま往路の車中で見た街案内の
パンフレットに当日「能を知る会」の講演がある
ことを知り、鎌倉能舞台に行ってみた。
自分は能だけでなく
歌舞伎を始めとする日本の伝統芸能には
まったく関心が無いが、
なにか非日常的なことをしてみたくて
足を運んだのだ。
能は「狂言」と「能」から構成される舞台芸術で、
本格的な能の興行は早朝から夕方まで
10部くらいの構成で長時間やるものらしい。
しかし昨日のような初心者向けの公演では、
それでは観客がもたないので、
「狂言」と「能」各一つずつの簡易な構成だ。
正直、「狂言」の方はコントのような感じで
内容や展開は親しみやすいが、
「能」の方は解説が無いと素人には
ちんぷんかんぷんである。
だが、内容は理解できなくても
音楽(「能」はある意味ミュージカル)や
衣装の様式美などを感じ取ることは出来る。
人間の行動は、放っておくと
知らず選択的になり、
基本好きなこと、興味のあることしか
やらなくなってくる。
それが続くと思考も固定化し、
新しい発想や発見が生まれにくくなる。
よく高齢者の頭が固いといわれる所以は、
長年の人生の中で恣意的な選択を
続けてきた結果であるからともいえる。
自分はまだ高齢者の手前だが
そうした状態にならないためには、
「計画的な偶然=プランドハプンスタンス」を
数多く求めなくてはならない。
いま自分がやってみたいことは、
自分のキャリアと関係のない資格を取得したり、
そのための勉強をして
自分にとって新しいノウハウを得ること、
これまでほとんど知ることのなかったアート、
たとえば音楽のライブや演劇、伝統芸能、建築、
モダンアートなどに触れることである。
自分の殻を破るのも自分なので、
それはなかなか難しいことだけれども
できるだけ多くの人(特に若い人)に会って、
刺激を受けたいと思う。
また、あえて不得意で避けてきたことにも
トライしてみたい。
最近の心理学説では、
人間とは生きているかぎり
発展し続ける存在であるというのが
定説になっている。
だが、それには自分の殻を自分で破る
行動と意欲、工夫がぜひ必要である。