書店に行くとスピーチや
プレゼンの本がたくさん並んでいて、
「大勢の人の前であがらずに話す方法」
について必ず触れられている。
これには大きく分けて
テクニック的なことと
メンタル的なことがあるようだ。
数あるテクニックの中で
自分が有効だと思ったのは、
聞き手の中にうなずいてくれる人を見つけ
その人に話すように話す方法だ。
聴衆が何百人居ようとも、
聞く人にとっては一対一なので、
話し手もその人に向かって
話すようにすればいい。
スタッフが用意できるようなら、
聴衆の中に潜り込んでもらい、
大きく相づちをうってもらうとよい。
つまりサクラだが、
その効果は絶大だ。
そんなことが出来ず、
うなづいてくれる人もいないような
状況の時は、
それでも特定の人に話すように話す。
しかしそんなテクニック以上に
重要なことは、あたりまえだが
十分な準備と練習である。
特にプレゼンの場合、
成否の8割は事前の準備に
かかっているといって過言でない。
プレゼンの名手というと必ず
名前の挙がるジョブズも、
周到な準備とすごい練習があったからこそ
というのは有名な話だ。
スピーチではいきなり振られ、
準備無しで臨むシーンもあり得るが、
プレゼンの場合それはあり得ない。
ではメンタル面でのあがり対策には
どんなことがあるだろうか。
こちらの対策も数あるが、
自分的には小手先のことや
達人たちの心構えよりも、
「どうしても伝えておきたい」
と思って臨むことだと思っている。
訥々としたプレゼンやスピーチが
時として聴衆の心を打つのは、
話し手の伝えたいという想いが強い時
というのはだいたい間違いない。
ただ、これよりももっと重要なことがあって、
それは「聞き手の聞きたいことを話す」
奉仕の気持ちである。
本人の伝えたい想いだけが強く、
それを聞きたいと思っていない聴衆に
それをまくしたてても、
独善的になりダメである。
しかし、聞き手が聞きたいと思うことを察知し、
そこにメッセージを送り込むのならば
どんな拙いスピーチやプレゼンでも
人は必ず聞いてくれる。
そうなれば少々の緊張感、
あがり症など吹き飛んでしまう。
前出の「いきなり振られ」スピーチ対策も
実は同じで、
聴衆の属性に合わせて
聞きたい話のネタを
スピーチするしないに関わらず
用意しておくことである。
これは実際にやってみると分かるが
どんな場面でもだいたい切り抜けられる
方法である。