川崎市の簡易宿泊所火災の
痛ましさは、
多数の人が亡くなった
というだけでなく、
犠牲となった人たちの多くが
実際は「そこに居住していた」
ということにある。
宿泊所とはいうものの
実際はアパートのような
使われ方をしていて、
1泊2000円くらいというから
月の家賃とすれば6万円だ。
居住者の多くは身寄りのない
高齢者や生活保護対象の人で、
宿泊所は行き場のない人々の
最後の拠りどころだったようだ。
当局の査察が強まったり、
法改正などがあるかもしれないが、
それで解決する問題ではない。
スプリンクラーの設置などを
義務付ければ利用料(実際は家賃)を
値上げせざるを得ず、
中にはやむを得ずホームレスに
成らざるをえない人も出てくる。
今回の火災に限らず、
「問題発生」→「規制強化」では
解決しないことも世の中には多い。
現象への対症療法は一時的な
効果はあっても根本的な解決ではない。
知人の元消防官の人は
必要なことは査察や規制強化より
日々の防災訓練や防災意識だ
と言っていた。
そんなソフト的対処は
いまやいたるところで求められている。