(前日に続く)
「ここは標高一四九二(いよのくに)米」の標識が建つ土小
屋から尾根伝いに歩き始めて1時間余り。
登山道は日当たりが良く、「タカネオトギリ」や「シシウド
」などの花が目を楽しませてくれた。
ようやく、拠点の一つ東陵基部の休憩所に辿り着く。
▼そこにも、登る人や下山する人が屯する。
山側の林の中に南尖峰へ辿る東陵ルートが伸びるが、そのル
ートを選ぶ人は少ない。
もう一つのルートは、尾根道ら傾斜が強く危険な岩場の北壁
化を横切るトラバース道。
▼一休みして慣れ親しんだトラバース道を歩き始めた。
そこには大小4本のルンゼが横たわり、土砂崩れには応急措
置が施されている。
歩行には危険が伴うが、一帯に「北壁下のお花畑」と云われ
る自然界の花園が広がり、目には優しい。
▼薄暗いブナの林床には、「オオマルバノテンニンソウ」「
ミソがワソウ」、日の当たる斜面には、「ミヤマトウヒレン
」「シコクフウロ」「ホソバシュロソウ」などが群れ咲いて
いる。
足が止まり、前に進まない。
(続明日)
今日の歩行数 4,501 歩。キロ数にして約 3.0 。