雨あがる。
先日のこと。
機会があって、釣り具を背に故郷の渓に立つ。
そこは、四国山地の山中で、愛媛県四国中央市の嶺南という
地。
▼松や杉や雑木などに覆われた杣道を歩くことおよそ1時間
余り。
標高が1000m近く、清涼感があるがそれでも汗がしたた
る。
やがて、馴染みの渓の入口が見え、瀬音が聞こえた。
▼薮漕ぎをして、流れの岸辺に立つ。
小渓だが、過日の降雨で水量豊か。
少し危険が伴うが、渓流釣りの条件はベストと云える。
いつものように渓流の神様に一礼し、遡行を始めた。
流れに沿って釣り糸を垂れれば、「グイ」と手ごたえ。
▼美々しく装った「アマゴ」を手にした。
自然が一杯の渓の世界。
山錫杖(ヤマシャクジョウ)の別名を持つ絶滅危惧1A類の
「土木通」(ツチアケビ)」にも出会う。
昼餉ともなれば、米粒を求める「沢蟹」と戯れ遊ぶ。
今日の歩行数 4,683 歩。キロ数にして約 3.1 。