「石楠花や 朝の大気は 高嶺より」
<渡辺 水巴>
「垣根越し 覗く石楠花 空き家なる」
<古川 晴美>
東に面する二階の窓を開けた。
▼彼方に標高273メートルの淡路ヶ峠(あわじヶとう)が
聳える。
いつの間にか木々が芽吹き始め、清新の気に満ち溢れ始め
た。
もうそろそろだと腰を上げた。
▼馴染みの小藪の中には、随所に「石楠花(しゃくなげ)」が
自生する。
ツツジ科ツツジ属の植物なので、開花は躑躅(つつじ)と軌
を一にする。
やはり咲いていた。
▼常緑広葉樹で低木だが、派手で大きな花に特徴がある石楠
花。
花の色は白や赤系統が多いが薄紅のものもある。
いずれにしても、静寂の空間にひっそりと咲く姿は見飽きる
ことはない。
今日の歩行数 4,755 歩。キロ数にして約 3.1 。