弥生の風景(「蕨」) | かわせみ~四渓連~

かわせみ~四渓連~

四国の名山と渓谷と近郊の花鳥風月との語らい。
日記と日課の歩行管理も兼ねています。

 

 

 

         

  

       

 

 

 

     地上に芽を出す前に収穫される筍を早掘り筍というが、その

 

     筍が店頭を飾り始めた。
 

     もうそろそろだと腰を上げる。
 

     向かう先は、小高い峠やこれに連なる山並みの山麓。
 

     愛媛県は柑橘類の王国だけに、果樹園が広がる。
 

     ▼最近は放置農園も多くなった。
 

     そのようなこともあって、至る所に草莽が生い茂る。
 

     あちこちを巡り歩けば嬉しい出会いがあり、インプット。
 

     その一つ。
 

     「蕨(わらび)」。
 

     ▼「石激(いわばし)る垂水の上のさわらびの萌え出づる春

 

     になりにけるかも 志貴皇子」の歌題となったのも多くの人

 

     の知るところ。
 

     四国山地の里山に生まれた者にとっては「歌」よりも「食」

 

     の世界でなじみが深い。
 

     ▼ほどろ(長けた蕨の葉の枯れたもの)を目印にして蕨狩り

 

     を始めた。
 

     まだ地上に萌え出たばかりの蕨は、先端が子供の握り拳に似

 

     ているのが愛らしい。
 

     持ち帰り灰汁を抜いて炒め物にして食すれば絶品だった。
 

     今日の歩行数歩 3,929 。キロ数にして約 2.7 。