「福寿草に 日の当たり居り 言ふことなし」
<中村 汀女>
「福寿草 家族の如く かたまれり」
<福田 蓼汀>
二十四節気の一雨水も過ぎた。
▼日毎に日脚が伸び、春遠からじの希望が胸を膨らます。
先日のこと。
スマフォを通じて野太い声が聞こえた。
「オイ、元気か?福寿草(ふくじゅそう)が咲き始めたぞ。
見に来ないか?」
と。
▼小高い峠の山麓で養蜂業を営むかたわら、趣味の園芸を楽し
む年来の知人からのものだった。
さっそく、手土産を持って秘密の花園に向かう。
ものの本によれば日本には4種が自生し、そのうちの一つが
「シコクフクジュソウ」で四国と九州の一部に限られるらしい。
▼花色は黄金色で、日光が当たると開き陰ると閉じる。
おりから空は晴れ、ポカポカ陽気。
春を告げる花の代表で「元日草(がんじつそう)」や「朔日
草(ついたちそう)」の別名を持つ「福寿草」。
「こいつぁ春から 縁起がいいわえ」のセリフを思い出した。
今日の歩行数 4,940 歩。キロ数にして約 3.3。