(前日に続く)
鶯やメジロの鳴く音を背に、折れ曲がった杣道を歩くことお
よそ1時間。
周囲には、濃いピンクから真っ白な花色の花が咲き誇る。
仄かな香りも微妙に違う。
空は真っ青に晴れ、観梅にはもってこいの日和だった。
▼やがて、目の前に展望台が現れた。
各地からやって来た人が列を作り、交互に上下する。
展望台に上れば、梅園全域が一望できた。
一帯は小高い丘に囲まれ、はるか彼方には高山も望まれる。
眼下に広がるピンク色の花園は、一幅の絵。
▼日本列島各地には著名な梅園が多いが、自然界を借景にし
た広大な七折梅園は屈指の梅園に違いない。
展望台を降り時刻を見れば、正午を過ぎた。
そこは南向きのなだらかな地で、日当たりが良くポカポカ陽
気。
▼用意した敷布を折り敷き、梅園入口の出店で買った梅酒と
七折小梅の梅干しが入った握り飯を取り出した。
この地の梅は「花」だけでなく、「実」もまた多くの人々に
愛される。
いずれにしても、梅見の昼餉は贅沢だった。
(続明日)
今日の歩行数 5,234 歩。キロ数にして約 3.5。