(前日に続く)
「シクラメン 風吹き過ぎる 街の角」
<飯田 龍太>
「迎春や 蕾あげたる シクラメン」
<池田 秀水>
そこは愛媛県松山市の隣の街 東温市の花き指導研究室。
▼幾つかの大きな温室があり、美しい花木が競い合う。
その中の一つ「シクラメン」。
台上に、多くの鉢に植えられた色とりどりの豪華な花がズラ
リと並ぶ。
花の少ないシーズンに目を見開かされる。
▼別名の「篝火花(カガリビバナ)」は、例の植物学博士 牧
野富太郎が名付けたものだと聞く。
明治のころ、地中海方面からやって来たというこの花。
戦後急速に普及し、品種改良が進められたらしい。
花色も紅色や二色、リフジン咲き、八重咲きなども登場。
▼師走や新春に屋内や庭先を飾るこの花。
大ヒットした布施明の歌「シクラメンのかほり」から、「芳
香」があるものと思っていたら誤りだった。
ものの本によれば無香性が一般であり、「芳香性」の出現は
この曲名が端緒だと知る。
今日の歩行数 4,946 歩。キロ数にして約 3.3。