ゴーン・ゴーンと鐘の音がしじまを破る。
そこは、四国霊場第56番札所「浄瑠璃寺(じょうるりじ)
」の弁天池。
鐘の音は、その寺の鐘楼堂からのものだった。
先日の早朝のこと。
▼「蓮の花が見ごろだ」との情報を得て晴れ間を見計らい、今
年もまたその蓮池のそばに立つ。
早くも拝礼を終えた白装束姿のお遍路や、遠くからカメラを担
いでやって来た人があちこちに見える。
梅雨も明けを前にして、ようやく目覚めた「蓮の花」。
▼水面から空に伸びた茎の先に、上品な姿の花が開く。
花色は白・薄桃色・黄・斑(まだら)など多種多様。
ハスの花は仏教のシンボルとして親しまれ、寺院の池を飾る
にふさわしい。
辺りにはイトトンボも飛び交い賑わう。
▼すでに花托となったものもあるが、まだ蕾が多い。
1輪は3日間ほど咲き、花弁は午前中に開いて午後には閉じ
るという。
また、花の色は日を追って薄くなるらしい。
その儚さが哀れを誘う。
(続明日)
今日の歩行数 6,253 歩。キロ数にして約 4.2。