長月の風景(「初物」) | かわせみ~四渓連~

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四国の名山と渓谷と近郊の花鳥風月との語らい。
日記と日課の歩行管理も兼ねています。

 

         

 

         

 

 

 

先日の昼過ぎのこと。
「ピンポン」と玄関先のチャイムが鳴った。
扉を開けると目の前に、にこやかに笑みを浮かべた大男が立
つ。
目を合わせて驚いた。
▼四国山地の里山で過ごした中学生のころ、共に机を並べた友
だった。
「県都松山に所用があり、立ち寄った。事前に連絡をしなか
ったのは、驚かすためだった」という。
招き入れ、コーヒーを飲みながら会話にふける。
▼しばらくして時間が来たと立ち上がり、手にした小さな紙袋
を渡された。
何かと聞けば「造林の赤松林で採取した松茸(まったけ)だ」
という。
何と何と、子供のこぶし大の松茸が横たわる。
▼押しいただき、早速夕食の献立を考えた。
頭に浮かんだのは、「松茸ご飯」と「松茸の酒蒸し」。
幸い新米や酢橘(すだち)も手元にある。
夕闇迫るころには、特有の芳香が室内に立ち込める。
まずは神棚に初物を捧げ、旬の味覚に舌鼓を打つ。
今日の歩行数 5,556 歩。キロ数にして約 3.8。