これまでの経験から、医療出身と福祉出身のケアマネージャーの間には重要な考え方の違いがあることを学びました。患者の状況に応じて、医療と福祉のどちらの支援制度を重視するかが変わるため、両分野に精通しているケアマネージャーが理想的です。僕の20年前のケアマネージャーは、医療と福祉の両方に深い理解を持ち合わせており、現在の在宅生活の基盤を築いてくれました。

特に記憶に残っているのは、看護師でありながら介護と福祉に深い関心を持ち、熱心に学んだ片桐さんの存在です。彼女は佐賀市役所の大和支所に何度も足を運び、僕のためにさまざまな交渉を行ってくれました。彼女の患者に対する深い共感とサポートは、僕の心に深く刻まれています。現在、片桐さんは、訪問看護の事業所を閉じ、新たなキャリアへの挑戦に向けて準備を進めています。

そんな時期に、佐賀県主催の地域同行型研修(ケアマネージャーのための研修)のファシリテーターとして関東から来た二人の専門家が私の家を訪れました。二人の献身的な姿勢と患者のニーズを最優先に考える姿勢から、ケアマネージャーの仕事が患者の未来に大きな影響を与えることを改めて感じました。これからも、ケアマネージャーの皆さんが持続的な成長と発展を遂げ、患者の生活の質の向上に貢献してくれることを心から願っています。