介護事業を立ち上げたきっかけは?と質問を受けましたので、ヘルパーさんたちとの関係性を本音で答えます。

10年後、20年後を想像すると、僕は未来の自分の暮らしを考慮に入れ、たとえALSという障害を抱えていても、幸福な生活を築くためには経済的な自立が絶対的に必要であると確信しました。

この考えから、僕はただヘルパーさんたちに依存するだけではなく、ヘルパーさんたちとの共存共栄の関係を強化させることを決意。それが、僕が介護事業を自ら立ち上げるきっかけとなりました。

僕の意識の中で、ヘルパーさんたちの存在は非常に大切です。彼女らのサポートや助けは僕の生活の質を高めるものです。しかしそれと同じくらい、経済的な安定も欠かせない要素です。

仮にヘルパーさんたちが最高のサポートを提供してくれるとしても、経済的な困窮に直面していれば、ALSと同じくらい、あるいはそれ以上の不自由と向き合わざるを得ません。

しかし幸いなことに、僕は介護事業を起業し、その事業を通して経済的な安定を実現しました。

僕のビジョンは、ただのビジネスとしての成功だけでなく、ALSという状態での自らの生活の向上、そしてヘルパーさんたちとの信頼関係を深め、双方が互いに支え合える共存の形を築くことです。

僕の経済的な力は、自らの生活を向上させるためのツールであり、それを使って、ヘルパーさんたちとともに良好な関係を築くプラットフォーム(基盤や環境)を作っていくつもりです。

多くの人がALSを考えるとき、最初に思い浮かべるのは身体的制約です。しかし、ALSの影響は、単に身体の動きの制約だけに留まりません。このALSは、患者の生活の質の低下を引き起こし、日常の楽しみや喜びが難しくなります。

さらに、経済的な面も無視できません。生活の費用、そして労働力の低下による収入の減少は、患者とその家族に大きな経済的ストレスをもたらすことがあります。

このような背景から、ALSの患者とその家族が直面する問題は多岐にわたります。だからこそ、僕は単に身体的な制約だけでなく、生活の質や経済的な側面にも注目すべきだと感じています。

真の支援や理解を示すためには、このALSがもたらす全ての側面を把握し、それに対応する方法を模索することが必要だと考えています。