僕が在宅生活を開始する日、それはただの一日ではありませんでした。僕は心に誓いました。僕の住むこの県、この市で、みんなが安心して在宅療養生活を送ることができるよう、無数の声を上げることに決めました。

「どうしてそんなに頑張るの?」そんな声を聞くこともありますが、答えはシンプルです。僕も、そして多くの方々も、在宅での治療・療養を安心して過ごせるようになるために。

その努力の甲斐あって、今までの要請は一つ残らず実現。今では「もの申すALS患者」として知られるほどに。正直なところ、ちょっと微妙な気持ちもあります(笑)

とはいえ、僕の声は届き続けます。どんなに困難であろうと、役所で「また玄三さんが」と囁かれることを恐れず、僕は声を上げ続けています。

その結果、驚くべきことに、多くの関係者がALSについて勉強されました。この変化、本当に心から感謝しています。

ある日、市の職員の方が僕にこんなことを言いました。「玄三さん、あなたは先駆者です。」僕は決してそう思ってはいませんが、僕の活動が少しでも多くの人の役に立てばと思います。

そして、今、僕の住むこの地域は、在宅生活を始める人々にとって、以前よりもずっと優しい場所となりました。これもすべて、皆さんとともに歩んできた結果です。