先日、訪問看護の所長が僕の自宅を訪れた。その時、ヘルパーさんが作った僕の夕食を目にして、思わず「私が将来、介護を受ける立場になったら、こんな美味しそうな食事に恵まれるのだろうか?難しいかも」と声を漏らしていました。


その一言が、僕の中で強く響きました。現在の日本は深刻な介護職員不足の問題に直面しています。高齢化が進行し、必要とする人々の数は増加の一途を辿っています。そして、この問題はさらに深刻化することは明白です。

実は、14年前にALS患者である僕が介護事業所を立ち上げた際、このような現状を予測していました。当時から現在にかけての変化を目の当たりにして、不安は募るばかりです。

考えてみてください。10年後、20年後の未来。食事や基本的なケアが満足に受けられない「介護難民」が増加するかもしれません。それは、誰もが直面する可能性がある社会問題です。

今こそ、私たち一人ひとりがこの問題に真剣に向き合い、解決の道を模索する時期に来ていると感じます。美味しい食事、基本的なケアは、私たちの生活の中で当たり前のものであるべきです。それを守るために、どのような取り組みが必要か。このブログを通して、みなさんと共に考えていきたいと思います。