コロナとは関係ないと思いますが 最近 様々な質問が来ます。 いやいや全然迷惑ではなく むしろ『僕みたいな 一般的なレールから外れた者の回答でよければ。。。』という思いで返信しています。
 
では どんな質問なのか? というと、たとえば ・ALSに対する考え方 ・在宅生活に関すること ・食事の形態や食べる工夫に関すること ・コミュニケーション方法に関すること ・唾液の吸引や痰の自動吸引に関することなどです。 どれも いい質問内容でした。
 
ほぼ回答は済みましたが [・ALSに対する考え方と ・在宅生活に関すること]の質問は 質問者の目の付け所がよくて 僕の好きな質問内容だったので 4名の質問者に了解をもらって 公開で回答することにしました。 では最初の方の質問と その回答です。

質問①-1  中野さんは、ご自身のお身体が動かない事での苛立ちや身体の辛さなど、もし、行き詰ったときのご経験などあれば、どのようにセルフコントロールをしたのか、どんな気持ちで他者に介助を求めているか、こうして欲しいと言う事をどのように伝えると周囲と上手く行けるかなど、ご迷惑でない限り教えて頂ければ幸いです。

 
回答★ 先ず 体が動かない事での苛立ちや身体の辛さなど、もし、行き詰ったときのご経験などあれば、どのようにセルフコントロールをしたのか? この事について今から11年前 僕が もがき苦しんだ時の 自分の気持ちを書いたエッセイがあります。 よろしければ読んでください。(このエッセイはアステラス製薬が出版した本の中で紹介されました)

 


 
人生なんて自分の努力や頑張りで、どうにでも切り開いたり、いくらでも変えられると思っていた。それまで、すべてが思いどおりの人生で、前だけを見据えて頑張っていたとき、突然「あれ、何か足がおかしい」体の異変に気がついた。

これが、ALSの発病を知らせるサインだったと後になって分かった。ALSとは、両手両足の筋肉、喋る筋肉、飲み込む筋肉、呼吸する筋肉などの動きが徐々に止まる病気。治療法はなく、数年で寝たきりになり、人工呼吸器をつけなければ死亡する恐ろしい病気。

少しずつ体の筋肉がやせていき、僕の人生が思わぬ方向に向かっているのが、くやしくて「やめてくれ!」「頼むからやめてくれ!」って、泣きながら叫んだこともある。体の自由を奪い続け、僕の人生をメチャクチャにしていく病魔に襲われて、もがき苦しんでいた。

よく、病気と闘っているとか、病気と上手に付き合ってるとか聞くけど、僕には出来なかった。闘ったり、上手に付き合うのは、とても難しいことが分かった。人間は強い人ばかりではない。だから病気で苦しむ人がいると思う。

「これから、どうなっていくのだろう?」不安と恐怖心や絶望感と挫折感が怒りに変わり、家族や周りに怒りをぶつけたこともある。そんな自分が情けなくなり「しっかりしろ!」と自分で自分を励ましたりもした。完全に病気に支配された日々を送ってた。

「病は気から」と、よく耳にする言葉だけど「本当にそうだね」と思う。気持ちが病気に支配されてた時期は、坂道を転げ落ちるように症状が悪化することを、僕は体験で知った。僕の両腕は永久に動かなくなり、永久に歩けなくなり、喋る機能も永久に失ってしまった。

そんな僕が、ふと、思った言葉がある。それは、「たとえ運命の力に逆らえずに、病気が、さらに進行しても、それは身体だけであって、いくら恐ろしいALSと言う病気でも、僕が幸せと感じる「こころ」までは絶対に奪えない、ザマアミロ」って思った。立ち直るキッカケになった魔法の言葉。人生に再び輝きを取り戻した言葉。いまも大切にしてる。

その後、嘘のような不思議なことに気がついた。病気の進行が、ほとんど止まった。今は人工呼吸器で息をしてるが、奇跡的に左足の指が動くので、今も、こうしてパソコンで文字が書ける。これは奇跡とも言える凄いこと。

僕は環境にも、家族にも、医療・介護にも恵まれているから、在宅で穏やかに過ごせる。何も恩返しは出来ないけど…、声は出ないけど…「ありがとう」と「笑顔」を心掛けてる。

人生の絶頂期と最悪を経験した今は、努力や頑張りで、れからの人生、変えられると思えてきた。だって、ほんの少しの積み重ねが大きな変化に繋がるから。

まだまだ人生は長い。健康であることは「幸せ」の必要条件かも知れないが、絶対条件ではないことを病気が教えてくれた。

 
以上ですが 
僕は何とか自分の中で折り合いをつけることが出来ました。
だから今の生活が実現できたと思います。

それと ここには書いていませんが 音楽を聴くことで 気持ちを静めていたことを思い出します。
音楽にはずいぶん助けられました。
  

質問①-2  どんな気持ちで他者に介助を求めているか?

回答★ 僕の場合 妻の介護負担を少しでも減らしたいと考えて 僕自身が妻に提案して支援を求めたのがスタートです。 

それで実際に支援してもらったら凄く助かり 妻も喜び 僕はこの時に今の生活をイメージ出来たのです。

この時 僕は嬉しくて事業所と支援者達に感謝の手紙を書きました。
それくらい嬉しかったのです。

あれから20年以上経ちますが 今も『今日もありがとう(^-^)』と感謝の気持ちを伝えています。

ただ 僕のようなケースは希なケースだと 10年前に僕が介護事業所を始めた時に気づきました。

どういうことかと言うと うちの事業所に支援依頼が来るのは ほとんど家族からの支援依頼です。

ここで家族と本人の気持ちにズレが発生したりして 考えさせられる事もあります。

そういう意味では 僕も支援者側として勉強中です。  

 
質問①-3  こうして欲しいという事をどのように伝こえると周囲と上手くいくか?

回答★ 周りのみんなは 僕が『こうして欲しい』というのを知り尽くしているので 最近は みんなから『こうしてみましょう!』と提案されて

僕が『どうして?』と聞くと 『こういう理由だから』と言われて

僕が『なるほど それはいいね~』と言う場面が多いです

 
逆に僕が 『こうして欲しい』という言うときは 『理由』と 『そのために僕がやること』を伝えて 『そうするとこんな結果が出て』 『次はこうなって』なども伝えて 『お互いのメリットなども伝えます。 そうするとみんな納得してうまくいきます

 
逆に相手から『こうして欲しい』という提案を受ける時も 同じ手順を踏んでくれると 僕も『なるほど それはいいね~ そうしよう』と納得してうまくいきます

 
伝え方や伝わり方は 日頃のコミュニケーションが十分に取れていればうまくいきます。

逆に 日頃のコミュニケーションがうまくいってないと 簡単な『こうして欲しい』という事も難しくなります。

そう考えると 日頃から信頼関係を構築することが大切になると思います。

 
以上 僕なりの回答です


 

 

 

ALS歴26年!
皆さんからゲンゾウさんと呼ばれています。

ALSはプロセスを間違わなければ乗り越えられます!

ただプロセスを間違うと辛い病気になる!

ALSが辛い病気になったり 過酷な病気になるのはプロセスが間違っているのかも知れません。

ALSを乗り越えるためにはプロセスが重要です!

とても重要です! 本当に重要です!

僕のプロセスを時系列で書籍↓にしました、必読です!

 

 

 

僕のような無名の電子書籍は すぐ忘れられてしまうので 改めて紹介させてください。  

そうは言っても 自分で自分の本を紹介するのは気恥ずかしくて苦手です。
 

しかし今回の★☆新作★☆シリーズ10巻【宣言!ALはの乗り越えられる】は

『障害は乗り越えるもの 逃げることはできない』というALS生活26年の考えで書いた本。
 

 

読んでもらって初めて存在意義というか 必要性が高まると考えていますので 

これから先 生活に不安がある障害を持っている人と関係者に読んでもらいたいです。

 

ちなみに★シリーズ1巻~5巻は 乗り越えていくプロセスを時系列で書きました。 

★★シリーズ6巻~8巻は 乗り越える時に必要なことを実話を交えて書きました。 

★★★シリーズ9巻は 障害を抱えているからこそ食べる必要性を書きました(刻み食写真集)。 

加えて【特別編】と【まとめ】の3冊があります。 

 

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