少し前 妻が珍しい物を持ってきた
それは ずいぶん前の 僕のノート兼スケジュール帳
目の前に差し出された時は 懐かしかった
すでにALSを発症していたけど
まだ ALSの診断がついてなかった頃のノート
いま振り返ると この頃が1番つらく苦しんだ時期だった
それで そのノートを見てみると
自分で考えたリハビリの方法が 分かりやすく絵で描かれていた
これを毎日 会社の自分の部屋で行っていた事を思い出す
この頃 足が突っ張りがひどくなって
1日に何回も転んでいた
そしてノートを開いてもらうと
握力が落ちた手で 何回も書き方の練習をしていた事が分かる
そこには弱々しい文字が並んでいた
ボールペンが持てなくて 指に輪ゴムを巻き付けたりしてたね
このノートは ホントは仕事のスケジュール帳だけど
仕事のことなんか な~んにも書いてない
たぶん仕事どころじゃなかったんだろう
とにかく人と会うのがイヤで 電話にも出たくなかった時期だった
毎日ALSに苦しめられて 頭が一杯一杯だったって事が分かる
懐かしくノートを眺めていたら 色んなことを思いだした
人生なんて ホント誰も分からない
まさか こんな穏やかな未来が用意されていたとは 想像も出来なかった
でも これだけは分かる
やはり 諦めたらダメだ
当たり前の事だけど
諦めたら そこで道が閉ざされてしまう
長い間 このALSと関わって来て 素直にそう思う
ALSになって 「 失ったもの 」 は数え切れないくらいあるけど
何一つ 「 捨てなかった 」
だから 今があるかも知れない
ずいぶん前から『治る治療がある』という話はたくさん見聞きしてきました
そういう中で僕は 治療には関心を持たず 今後の生活のことを考えていました
と言うのは それまでの半年間
日本で僕が初めて 画期的な治療にチャレンジしたのです
薬はカナダから取り寄せてもらい 有名な病院で治療に専念しました
しかし 効果なし 費用は○百万!
この時 ヨシ!もう治療はしないと決めました
これはお金を出したから決められたことだと思います
もしこれが無料なら ズルズルと治療を続けて 人生の限られた時間を無駄にしたと思います
その後 独自の道を進み ALSでも自分らしい生活を実現しました
現在の活動は
・会社経営( 重度障害者の支援 )難病協議会のメンバー 日本ALS協会の支部長 講演と看護学院で講義 ブログとフェイスブック。看護学生と医学生の受け入れ 各地の訪問者の受け入れ 大学の研究チームに参加協力 ALSの書籍執筆 個別相談など 健康な時より充実した活動をしています。
さて 話を戻しますが
今もALSを治す薬はありません
世界中探しても ALSが治る薬はありません
そんな中で 薬は世界中にあります
しかしどれも治りません !
・治る薬はもちろん 進行を停止させる薬もありません
・進行を確実に遅らせる薬もありません
そういう中で 治そうとする努力や頑張りは素晴らしいと思いますが
治らないなら その時間やお金や労力がもったいないです
人生は限られた時間しかありません
ならば その時間やお金や労力 努力や頑張りを「ALSでも自分らしい生活をする」
僕は これを『発展的な諦め』と言っています
次に進むための考え方です
僕はそんな思いを持って ALSを乗り越えて今も生活者として過ごしています
また そんな思いで 電子書籍の出版に至りました
自己紹介
ファッション関係の経営でトップを目指していた1994年にALS発病
現在 合同会社メティエ代表
皆さんからGENZOさんと呼ばれています
電子書籍出版 \330
ALSでも自分らしい生活が実現できる本です
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どうぞ
ALSでも自分らしい生活を手に入れてください
ありがとうございます!!
ALSでも自分らしい生活をする