新日本プロレスの6・9大阪城ホール大会を

今回も新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにて総括。

 

メインイベントをめぐって、事前に論議を呼んだものの、

やはりシリーズ最終戦の『BOSJ』決勝戦がファイナルに相応しい。

 

             ■写真提供/新日本プロレス

 

それに応えるかのように、

エル・デスペラードvs石森太二は大熱戦となり、

垂直落下式リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコという

必勝パターンを決めたデスペラードが初優勝を達成した。

 

それにしても石森は、やはり強かった。

バキバキボディの絞り込んだ肉体で

縦横無尽に試合を支配しつづける。

 

             ■写真提供/新日本プロレス

 

「プロレスは、強いやつが勝つ!」

 

そう宣言した通り7割がたは石森ペース。

石森もまた初制覇へ向けて、

最高のコンディションを作ってきたわけだ。

 

奇しくもゲスト解説についた高橋ヒロムはこう言った。

 

「デスペラードには色気を感じる。

彼を倒すためには、そういう色気の部分も超えなきゃいけない」

 

プロレスラーの強さとは何を指すのか?

そういうことまで再考させられる闘い模様だった。

 

NEVER無差別級選手権のぶつかり合いも凄まじかった。

過去シングルの対戦成績は2勝2敗と五分の星を残している

鷹木信悟とHENAREが決着戦の様相で真っ向勝負。

 

             ■写真提供/新日本プロレス

 

まるで橋本真也さんを彷彿させるかのような

強烈な重爆ミドルキックを何発も食らった

鷹木は左脇腹を押さえて悶絶する。

 

それも耐え抜いて渾身のラリアット。

対するHENAREは飛び込み式のヘッドバットへ。

両者ダウン……10カウントが数えられた。

 

引き分けながら、「延長コール」など起こらない。

観客も納得の両者ノックアウト。

しかしながら、大ダメージを被ったのは王者の鷹木だった。

 

両選手は本日(16日)、北海きたえーる大会で

ふたたびベルトを懸けて完全決着戦に臨むことになった。

 

ファイナルを『BOSJ』決勝戦に譲るカタチで、

ダブルメインイベント第1試合で行なわれたのが、

ジョン・モクスリーvsEVILのIWGP世界ヘビー級選手権。

 

EVILの発案によりランバージャックデスマッチ・ルールを採用したものの、

もしかしたらこれが却ってH.O.Tにとって裏目に出たのかもしれない。

 

モクスリーが指名したセコンド陣は、海野翔太の他に、

永田裕志、天山広吉、真壁刀義、タイガーマスクという強力な布陣。

 

セコンド陣による大乱闘、モクスリーがパワーボムによる

テーブルクラッシュを食らうなど予想通りの乱戦模様。

 

それでも、EVILが掟破りのデスライダーを放てば、

モクスリーも掟破りのEVILを決めるなど、

1対1の攻防でも見せ場は充分にあった。

 

             ■写真提供/新日本プロレス

 

そして、最後はモクスリーのバイオレンスぶりが大爆発。

ロング下に忍ばせておいた有刺鉄線バットでH.O.Tをメッタ打ち

 

トドメは、有刺鉄線バットの上にデスライダーを決めて王座防衛。

あらためて感心したのは、モクスリーがしっかりと体を作り上げてきたこと。

 

そこへ、次期挑戦を表明したのは前王者の内藤哲也だった。

4・12米国シカゴ大会でモクスリーにベルトを奪われた内藤は、

6・30米国ニューヨーク州エルモントで開催される『禁断の扉』での挑戦を宣言。

 

アメリカでの借りはアメリカで返す。

それが内藤の意地の表れなのかもしれない。

 

というわけで、新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにて、

この3試合を中心に6・9大阪城ホールを総括しているので読んでみてね。

 

「大舞台のトリを飾るに相応しいことを証明した、新日本ジュニアのレベルの高さ」

デスペラード『SUPER Jr.』初優勝、6.9大阪城ホール決戦を総括!!

【“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信】