年が明け2024年が始まりました――。
明けましておめでとうございます。
おそくなりましたが、ワタクシ金沢が勝手に独断で選出してしまう
『ときめきプロレス大賞2023』を発表しましょう!
ちなみに、東京スポーツ制定2023年度プロレス大賞の結果は以下の通り。
▼最優秀選手賞(MVP)
内藤哲也(新日本)
▼年間最高試合賞(ベストバウト)
「グレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)」(NOAH1・1日本武道館)
▼最優秀タッグチーム賞
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI(新日本)
▼殊勲賞
高橋ヒロム(新日本)
▼敢闘賞
拳王(NOAH)
▼技能賞
青柳優馬(全日本)
▼新人賞
斉藤ジュン&斉藤レイ(全日本)
▼女子プロレス大賞
中野たむ(スターダム)
順当というか、とくに異論なし。
いい選考結果だなと思う。
では、シツコイようだけど、ワタクシ金沢が偏見はないけど独断で、
会場にて自分の目で観て、あるいは動画などで観たプロレス界の2023年から
『ときめきプロレス大賞』を選出したので発表させてもらいまーす!
今年は、初めて男女別で選出させてもらった。
これだけの多団体時代で、女子プロ界も充実しているとなると、
その必要性に迫られると痛感したから。
◇第13回『ときめきプロレス大賞2023』授賞者
☆最優秀選手賞〈MVP〉
ウィル・オスプレイ(新日本プロレス、UNITED EMPIRE)
☆年間最優秀試合賞〈ベストバウト〉
中邑真輔vsグレート・ムタ(1月1日、日本武道館)
※次点
中嶋勝彦vs宮原健斗(スペシャルシングルマッチ/7月15日、後楽園ホール)
内藤哲也vsウィル・オスプレイ(G1 CLIMAX準決勝/8月8日、両国国技館)
☆殊勲賞
高橋ヒロム(新日本プロレス、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)
☆敢闘賞
ジェイク・リー(プロレスリングNOAH)
☆技能賞
辻陽太(新日本プロレス、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)
☆最優秀タッグチーム(ユニット)賞
‟毘沙門”後藤洋央紀&YOSHI-HASHI(新日本プロレス、CHAOS)
☆年間最優秀興行
7月4日&5日、後楽園ホール2連戦(NJPW STRONG INDEPENDECE DAY)
☆功労賞
武藤敬司withグレート・ムタ
◇第13回ときめきプロレス大賞2023(女子プロレス)授賞者
☆最優秀選手賞〈MVP〉
イヨ・スカイ(WWE、RAW)
☆年間最優秀試合賞〈ベストバウト〉
中野たむvs岩谷麻優(8月15日、後楽園ホール/5☆STAR GP2023公式戦)
※次点
ジュリアvsメーガン・ベイン(12月29日、両国国技館/STRONG女子選手権)
☆殊勲賞
中野たむ(スターダム、コズミックエンジェルズ)
☆敢闘賞
ウナギ・サヤカ(フリー)
白川未奈(スターダム、Club Venus)
☆技能賞
ジュリア(スターダム、DDM)
☆最優秀タッグチーム(ユニット)賞
ドンナ・デル・モンド(スターダム)
☆年間最優秀興行
4月23日、横浜アリーナ(スターダム)
☆流行語大賞
庶民の皆さま…(~中略~)…立ち食いそばでも食べなさい!(by桜井まい)
以上が私の選出した結果。
■写真提供/新日本プロレス
MVPは昨年につづいて、オスプレイの2連覇。
とにかく強い、凄い、ベストパフォーマンスの連続。
新日本のビッグマッチを締めるのは、
IWGP US (UK)ヘビー級王者で間違いなし。
そんな試合を連発してくれた。
闘いを通して、辻陽太、海野翔太の
令和闘魂三銃士を育てているようにさえ映った。
日本人、外国人など関係なく、今年も必然のMVP獲得といえるだろう。
ベストバウトは、やはり中邑真輔vsグレート・ムタによる奇跡の遭遇。
1・1ベストマッチ伝説をこの1年間、だれも超えることはできなかった。
まあ、仕方がない。
2人の千両役者にアレだけのパフォーマンスを見せつけられたのだから。
ただし、現在進行形の現代プロレス版でいうなら、
中嶋vs宮原、内藤vsオスプレイが獲ってもおかしくはない。
この2試合も素晴らしかった。
殊勲賞は、高橋ヒロム。
1年間、IWGPジュニア王座を守り抜き、
その一方で他団体にも出撃し団体の垣根を取り払った。
なんといっても、発起人として自ら動いて、
3月に『オールスター・ジュニアフェスティバル』まで実現させている。
その行動力は、獣神サンダー・ライガーに近づいてきた感もある。
敢闘賞は、昨年前半のノアマットをリードしたジェイク・リー。
武藤引退以降、停滞気味だったノアマットに新風を吹き込んだ。
後半、拳王の追い込みが凄まじかったのだが、
1年をトータルしてみて、ジェイクに贈呈。
■写真提供/新日本プロレス
技能賞は、辻陽太。
本来なら敢闘賞が妥当かもしれないが、
海外遠征で身に付けたスキルを自己流にアレンジし、
しっかりとキャラを確立させていた。
令和闘魂三銃士プラス上村のなかで、頭ひとつ抜けていたと思う。
大抜擢のSANADA戦(IWGP世界ヘビー)、
オスプレイ戦(IWGP USヘビー)でも見事に期待に応えている。
■写真提供/新日本プロレス
最優秀タッグチーム(ユニット)賞は毘沙門。
当初、個性豊かな斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)が一番手と思っていたのだが、
後半の毘沙門の追い上げが素晴らしかった。
『ワールドタッグリーグ』で史上初の3連覇。
同時に、IWGPタッグ王者として初の制覇。
タッグ屋という言葉が聞かれなくなった昨今のなかで、
ようやくホンモノのタッグチームが出てきた印象が強い。
とくに、YOSHI‐HASHIが自信を付け成長したのが大きいだろう。
■写真提供/新日本プロレス
米国STRONG大会が日本上陸。
後楽園ホール2連戦で、会場が揺れた。
‟カリスマ”葛西純の新日本マット初登場。
モクスリーvsデぺラードのハードコアマッチ。
ジュリアがSTRONG女子王座奪取と話題満載。
理屈抜きに面白い。
そんな2連戦だった。
功労賞は、2月に引退試合を行なった武藤敬司withグレート・ムタへ。
東スポ大賞でベストバウトを受賞したムタ(※代理人の武藤)へ
「おめでとう」メールを送ったところ、こんな返信があった。
「ありがとうございます。でも、なんで功労賞をもらえないんだろう?」
そうか!
でも、たぶん…引退したあともプロレス関連で
あまりに露出が多い武藤(ムタ)だから、
選考委員会も引退したことを忘れてしまったのかもしれない。
だから、この場で功労賞を贈呈。
Ⓒ大川 昇
女子MVPは、文句なくイヨ・スカイだろう。
NXT登場から苦節4年にして、ついにRAWに昇格。
昨年8月には、WWE女子王座を奪取しついに女子の頂点に立った。
女帝ASUKAの挑戦も退け、現在はASUKA、カイリとユニットを結成。
日本女子の強さを世界に見せつけている。
また、エンゼルスタジアムで大谷翔平を表敬訪問し
ツーショットに収まるなど、世界に向けて話題も振りまいている。
Ⓒスターダム
ベストバウトは、中野たむvs岩谷麻優の5☆STAR GP公式戦。
ワールド・オブ・スターダム王者vsIWGP女子王者の真っ向勝負は、
両選手が一歩も退かず15分時間切れのドローに終わった。
2日前には、それぞれタイトル防衛戦も行なっている。
そんな状況下での一騎打ちは壮絶すぎた。
試合後、精根尽き果てた2人の様子には震えをおぼえた。
12・29両国大会で行なわれたSTRONG女子選手権、
ジュリアvsメーガン・ベインも予想を超える大熱戦。
181㎝、88㎏と規格外の体格とパワーを誇るメーガン。
そのポテンシャルが100%発揮される。
圧倒的な体格差に苦闘しながらもすべて受けきったジュリア。
女子プロレスのリングでプロレスの原点、
日本人vs外国人のテキストのような試合が展開されていく。
まさに、パーフェクト。
こちらも素晴らしい内容だった。
殊勲賞は、中野たむ。
イヨの活躍がなければMVPだったろう。
4月に宿敵ジュリアからワールド王座を初奪取。
5月にワンダー王者の白川未奈とのダブルタイトル戦に勝利。
岩谷につづく史上2人めの2冠王者となった。
10月に左膝に重傷を負って戦線離脱したが、
それを補って余りある活躍を披露してくれた。
敢闘賞は、ウナギ・サヤカと白川未奈にダブル贈呈。
どうしても、どちらか一方に絞ることができなかった。
奇しくも、2人はコズミックエンジェルズ時代の同志だった。
ウナギは、2022年12月の両国大会を最後にスターダムと決別。
2023年、あらゆるリングで存在感を発揮した。
全日本プロレス、ZERO1では男子選手とも真っ向から闘っている。
ウナギが参戦すれば、観客が増える。
そう言われるほど、その人気は絶大だった。
©スターダム
白川未奈は、とにかく頑張った。
もう、頑張ったのひことに尽きるのかもしれない。
4月にワンダー・オブ・スターダム王座を悲願の初戴冠。
5月の中野たむとのダブルタイトル戦に敗れベルトを失ったが、
折れないオンナは絶対にめげない。
5☆STAR GP公式戦でジュリアからシングル初勝利を奪い、
UWFルールで朱里に挑んでいった。
その向上心と闘志には感心させられるばかりなのだ。
STRONG女子王者ジュリアには、別格の風格さえ漂うようになった。
4月にワールド王座を失いながらも、その価値が落ちることはない。
7月に新日本マットでSTRONG女子王座に就いてから、
米国マットでも2度の防衛に成功。
現地ファンから盛大な‟ジュリアコール”を送られるほど世界に認知されてきた。
試合内容、発信力などにおいても、
スターダムのリーダー的存在になってきた。
ベストユニットは、ドンナ・デル・モンド。
4月にひめかが引退したものの、昨年はベルトを独占。
ジュリア&テクラ&桜井まいがアーティスト・オブ・スターダム王座へ。
年末の12・29両国大会ではついに舞華が最高峰の赤いベルトを巻いた。
なんといっても、後半欠場者が続出したなかで、
DDMだけは最後まで離脱した選手がいなかった。
決して仲良しこよしのユニットではないところも魅力のひとつだろう。
©スターダム
ベスト興行は、スターダムの4・23横浜アリーナ大会。
スターダム史上最高の5539人の観客を動員し、
セットバック、演出も過去最高に華やか。
5大王座がすべて移動するという結果にも驚かされたが、
ひめか引退試合、フワちゃんのデビュー2戦目も見事だった。
最後に、流行語大賞はもちろんコレで決まり。
超貴婦人にアップグレードした桜井まいのマイクパフォーマンス。
例え試合に負けても、桜井のマイクがなければファンは納得しない。
こんな現象は、あのラッシャー木村さんのマイク以来だろう。
それでは、庶民のみなさま、今年もよろしくお願いします。
では、ごめんあ・そ・ば・せ!