元『週刊ゴング』カメラマン大川昇の著書である

プロレス熱写時代

~プロレスカメラマンが撮った日本プロレス黄金期~

 

27日発売なので、もう間近に迫ってきた。

 

 

じつは先週、発行元よりひと足早く本書を送ってもらった。

懐かしい写真、また初めて見る写真を眺めつつ、

退屈することなく読み終えた。

 

ひとことで言うなら、おもしろい!

 

今のプロレス単行本、ムック本などは、

ゴーストライターが記す自叙伝などは別として、

ほとんどが過去の事件等を掘り起こしたもの、

事件の真相に迫る証言本が主流となっている。

 

無論、かくいう私にしてもキャリアが長いことから、

そういう関連の取材を受けたり、書く機会も多い。

 

あとは、対談もの、インタビュー特集といった感じ。

 

そんななかで、大川くんによる著書はかなり新鮮だった。

彼の記している内容は、エッセイそのもの。

 

つまり、36年余のカメラマン生活のなかで出会ったレスラーたち、

レジェンドから職人レスラー、海外(メキシコ)に拠点を置く者、

それらの選手たちとの交友関係をさりげなく記述している。

 

この、さりげなさがいいのだ。

さりげないとは、それだけ信頼関係が厚いということ。

だから、そういったレスラーたちとのちょっとイイ話がテンコ盛り。

 

 

馬場さん、猪木さん、天龍、藤波、長州、武藤、小橋、蝶野、

ライガー、U・ドラゴン、ハヤブサ、第三世代、棚橋&中邑……

1980年代~2000年代に至るまで交流をもった選手たちとの

ここだけのエピソード、イイ話がなんの気負いもなく描かれている。

 

また、マスコミ嫌いの問題児であるNOSAWA論外との友情対談、

伝説となった天龍殴打事件の当事者である鈴木みのるとの特別対談も収録。

 

話題が多少血なまぐさくなろうとも、

なぜか不快感はまったく沸いてこない。

 

そう、ありのまま。

なんの装飾もないまま、

写真とともに事実が語られているからだ。

 

こういう本を良書というのだろう。

本職のライターではこうはいかない。

どこかに強い思い入れや、

自己主張がかならず見え隠れしてしまうからだ。

 

プロレス初心者からマニアックなオールドファンまで、

そこに余計な講釈を挟む余地のない文脈として流れていく。

 

まさに、川を流れる水の如し。

そこに、ちょっとばかり余計な理屈をねじ込んだのが、

ワタクシ金沢による「あとがき」である。

 

 

良書はしっかりと本棚に並べておいてほしい。

そして、何度でも読み返してもらいたい。

 

あのころ、我々が心血を注いだゴングの記憶も蘇ると思うので。

もうすぐ、良書がみなさんの手にとどきます。

 

 

よ・ろ・し・く・ねっ❣

(↑ゆーとぴあのポーズで)

 

残念ながら……締めは最悪だったかも(笑)。

 

【追伸】

 

著書である大川昇くんは、なんと9月中旬から米国ロスへ。

大谷翔平、ダルビッシュ有が故障者リストに入っているのを承知で、

エンゼルスタジアムでエンゼルス2連戦、ドジャースタジアムで

ドジャース対パドレス3連戦を観戦してきたという。

 

運よく球場に現れたダルビッシュと記念撮影し、

サインもゲットしてきたという。

それにしても、ダルのファンサービスにはいつも感心させられる。

 

 

というわけで、ロス土産をもらった。

MLBが誇るドジャースのスラッガーである

フレディ・フリーマンのユニホームと

ムッキー・ベッツ(※今日だけは憧れるのをやめましょう!でお馴染み)

のTシャツだぞ。

 

今季FAとなる大谷翔平が、エンゼルスの赤からドジャーブルーへと

衣替えすることを期待しているファンも多いことだろう。

 

もちろん、私もそのひとり。

 

強いドジャースに‟ユニコーン”が仲間入り。

そんな夢を抱きつつ来シーズンまで待とうゼア!

 

MVP! MVP‼ MVP!!!