元『週刊ゴング』の大川昇カメラマンによる2冊目の著書、
プロレス熱写時代が彩図社から9月27日に発売される。
プロレス熱写時代
~プロレスカメラマンが撮った日本プロレス黄金期~
これが、本著の正式なタイトルとなる。
前回、大川クンが初の単行本を出版したのは、
ちょうど2年前の2021年10月27日。
レジェンド
~プロレスカメラマンが撮った
80年代~90年代 外国人レスラーの素顔~
タイトルの通り、彼が少年時代からカメラを向けつづけ、
プロカメラマンになってから親交を深めてきた外国人レスラーたち
との交流秘話を、秘蔵写真満載で記した良書。
前作の評判が非常によかったことから、
「レジェンド2~日本人編~」をコンセプトとして、
第二弾を世に出すこととなったわけだ。
本著の内容は次の通り。
ジャイアント馬場、アントニオ猪木、長州力、藤波辰爾、天龍源一郎、闘魂三銃士、
プロレス四天王、ユニバーサル、みちのくプロレス、ハヤブサ、……
その熱い闘いをリングサイドで撮影してきたプロレスカメラマン・大川昇が、
秘蔵写真ととっておきのエピソードでつづる日本プロレス黄金期。
プロレスカメラマンの楽しさを教えてもらったジャパニーズ・ルチャ、
特別な縁を感じたメキシコでの出会い、引退試合で見せた素顔、
レジェンドたちの知られざる逸話、そして未来のレジェンドたち……。
「ブッチャー・フィエスタ~血祭り2010~」など数々の大会を
一緒に手がけた盟友・NOSAWA論外との対談、
さらに伝説の「天龍殴打事件」の真相が語られる鈴木みのるとの対談の二編も収録!
「あとがき」は『週刊ゴング』の元編集長のGK金沢が執筆!
本書を読めば、プロレスに夢中になったあの時代が甦る!
[目次]
第一章 我が青春のジャパニーズ・ルチャ
ユニバーサル・レスリング連盟
みちのくプロレス
ザ・グレート・サスケ
4代目タイガーマスク
スペル・デルフィン
フジタ〝Jr〟ハヤト
第二章 メキシコに渡ったジャパニーズレスラー
ウルティモ・ドラゴン
グラン浜田
ハヤブサ
邪道・外道
獅龍(カズ・ハヤシ)
BUSHI
磁雷矢
ザ・グレート・カブキ
【特別対談その1】NOSAWA論外×大川昇
第三章 格闘写真館
『週刊ゴング』表紙物語
第四章 去る男たちの素顔
天龍源一郎
佐々木健介
小橋建太
武藤敬司
第五章 レジェンドたちの肖像
ジャイアント馬場&アントニオ猪木
長州力
藤波辰爾
初代タイガーマスク
前田日明
獣神サンダー・ライガー
藤原喜明
蝶野正洋
スーパー・ストロング・マシン
佐野直喜(佐野巧真)
第六章 未来のレジェンドたち
永田裕志
天山広吉
棚橋弘至&中邑真輔
内藤哲也
オカダ・カズチカ
葛西純
【特別対談その2】鈴木みのる×大川昇
あとがき 元『週刊ゴング』編集長 金沢克彦
[著者略歴]
大川昇(おおかわ・のぼる)
1967年、東京都出身。東京写真専門学校を中退し、『週刊ファイト』へ入社。
その後、『週刊ゴング』写真部で8年間、カメラマンとして活動。
1997年10月よりフリーとなり、国内のプロレスだけでなく、
年に3、4度はメキシコへ行き、ルチャ・リブレを20年間撮り続けてきた。
現在、東京・水道橋にてプロレスマスクの専門店「DEPOMART」を経営。
著書に『レジェンド プロレスカメラマンが撮った80~90年代外国人レスラーの素顔』(彩図社)がある。
というわけで、まさにテンコ盛り。
36年以上のプロレスカメラマン人生を通し、
国内外で出会い、交流をもった多くの名レスラーたちとの秘話。
それらがベストショットとともに掲載されている。
おそらく大川カメラマンと他のカメラマンの方々との決定的な違いは、
彼が異例と思えるほど多くの選手たちとの絆を築いてきたことだろう。
そこに関しては、記者たちを凌駕している部分がある。
率直にいうならば……記者はつねにリスクを抱えている。
たった1行の文面によって選手との信頼関係が崩れ去ってしまう場合もある。
その点、カメラマンは写真によって事実だけを伝える。
そこに余計な講釈など必要としない。
だからこそ人間同士の付き合いによって、絆は深まっていくわけだ。
まあ、そういった様々な事情を抜きに考えても、
やはり業界内における大川クンは特異な存在なのである。
大川昇と金沢克彦。
1987年5月、若干19歳で『週刊ファイト』に入社してきた彼と、
当時25歳で業界キャリア1年ほどの私は初めて顔を合わせた。
1989年秋のほぼ同時期に『週刊ゴング』へと移籍。
事前に示し合わせたものはまったくなかったから、
お互いに驚いたのを今でもよく憶えている。
2007年3月、『週刊ゴング』は終焉を迎えた。
同年9月、男の意地だけで一緒に『Gリング』創刊へ。
2014年9月に創刊されてから約2年間発行することになった
復刊『ゴング』においても彼とはパートナーでありつづけた。
彼と知り合ってから36年余……
楽しい思い出は山ほどあるが、
それ以上に挑戦と挫折の繰り返し。
気が付くと、記者&カメラマンとして最高の戦友となり、
運命共同体のような人生を歩んできたような気もする。
今回、大川クン本人と編集責任者の方から、
本書における「あとがき」執筆の依頼を受けた。
表紙オビの「推薦文」や文庫本での「解説」ならともかく、
「あとがき」を他人が記すというのは極めて異例の手法だろう。
だが、もちろん引き受けた。
友人だから?
そんな甘ちょろい考えで引き受けたわけではない。
仕事として、引き受けたのだ。
大川昇による2冊目の著書のあとがき。
だからこそ真剣勝負のガチンコである。
あとがきも、私のひとつの作品だと思って書かせてもらった。
友情出演ではないし、花を添える気もなかった。
あとがきながら、9ページという異例の長さがその証拠。
本編はもちろん、そちらのほうも読んでみてね!
●出版社 彩図社
●発売日 9月27日
●単行本 352ページ
●定価 1980円(税込)
【おまけ】
懐かしすぎる写真を発見!
1988年11月、『週刊ファイト』の発行元である
新大阪新聞東京支社のメンバーで社員旅行に出向いたときのもの。
場所は千葉県館山の南房パラダイス。
大川昇=21歳。
金沢克彦=26歳。
二人そろってこのポーズ。
まだまだプロレスファン気質が抜けていないゼア(笑)。
この先、君たちには沢山の喜び、挑戦、
そして試練が待ち受けているのだよー!
〈了〉。