スターダム史上3度目の試みとなる

ワールド・オブ・スターダム王者vs

ワンダー・オブ・スターダム王者による

ダブルタイトル戦をメインに開催された

5月27日の大田区総合体育館大会。

 

              ©スターダム

 

赤の王者は中野たむ、白の王者は白川未奈。

元同門(コズミック・エンジェルズ)の2人による二冠戦は

ハッキリと決着をみて明暗が分かれる結果となった。

 

今大会を見とどけて感じたこと。

とくに印象深く響いてきた3試合にテーマを絞って

書いてみたいと思う。

 

なんと言っても理屈抜きに面白かったのが、

第5試合のハイスピード選手権3WAYバトル。

 

ハイスピード選手権は、毎回ほぼハズレがない。

スピーディーで丸め込み、切り返しを駆使しての試合となるから、

じつに分かりやすくスリリングでハラハラさせられる。

 

ある意味、女子プロレス、スターダムの魅力が集約されているので、

女子プロを初めて見るようなファンでも釘付けになること請け合い。

 

とくに、1年3カ月もベルトを保持し最多防衛記録(Ⅴ12)を持つ

現王者のAZMは、ハイスピードの申し子のような存在でもある。

 

そのAZMに4・14後楽園ホールで挑戦し敗れたばかりの鹿島沙希が再挑戦。

ただし、王者側から条件が付いての3WAYマッチとなった。

 

カードは、AZMvs鹿島vsフキゲンです★と決定。

大江戸隊の2人が挑戦者なのだから当然、

王者のAZMが不利と思われがちだが、

勝者がベルトを巻くルールである以上、

じつはユニット仲間がいても条件は変わらないのだ。

 

案の定というか、予想を超えるほど試合は白熱した。

次から次へと飛び出してくる丸め込み技と切り返し合戦。

あまりに目まぐるしくて、もうどうなっているのかわからない状況のなか、

最終的に鹿島が同門のフキゲンです★を見事に丸め込んで3カウント奪取。

 

シングル王座初戴冠を達成した鹿島はリング上で素の涙を見せた。

バックヤードでもベルトを見つめながら何度も涙目になりながらコメント。

 

 

これには、正直ホロリとさせられた。

その細身の体からどうみても強さ(シングルベルト)とは無縁の存在ながら、

必殺の起死回生(丸め込み)で時に大仕事をやってのける鹿島。

 

ヒールなのに憎めない。

むしろ姑息な戦法がファンを沸かせる。

大敗を喫しても金星を奪っても、

なぜか鹿島ワールドは心に残る。

 

この日、第23代ハイスピード王者となった鹿島。

美しい涙だな。

素直にそう思った。

 

セミファイナルが、アーティスト・オブ・スターダム選手権。

KAIRI&なつぽい&安納サオリvsジュリア&桜井まい&テクラの

マッチアップは、戦前からかなり盛り上がっていた。

 

もちろん、今回も仕掛けたのは挑戦者側のジュリアだった。

11日に行なわれた大田区大会に向けての記者会見。

 

まず、アイスリボン時代のジュリアにとって、

良き先輩レスラーであった安納に対して。

 

「スターダムに来て、何するかと思ったら中野たむを支える?

あなたは女子プロレスイチの便利屋ですか?」

 

つづいて、初対戦となるKAIRIに向かってはこう言い放った。

 

「日本に帰って来てスターダムに上がってる彼女は、

ゴールしちゃいました感が出すぎなんだよ」

 

ちなみに、過去に安納とジュリアは二度シングルで相まみえている。

最初の対戦は、2018年2月のアイスリボン大阪大会。

まだデビューから4ヵ月しか経っていないジュリアは5分29秒で完敗。

 

2度目は、2019年2月のアクトレスガールズ大阪大会。

安納の保持するAWG王座にジュリアが初挑戦し、

1年の成長ぶりを存分に発揮したものの18分44秒で敗れた。

 

他団体の後輩レスラーでありながら、真っ向から受け止めてくれる先輩。

ジュリアにとって、安納との2度のシングル戦は大きな糧になった。

 

そういう経緯もあって、戦前は安納との再会マッチを

クローズアップする声がマスコミ間でも多かった。

 

ただ、その過去を記録上でしか知らない私からすれば、

最注目のマッチアップはKAIRIとジュリアの初対戦にあった。

 

「ゴールしちゃいました感が出すぎ」というセリフが、

なんとも言い得て妙というか現在のKAIRIのスタンスを

的確に表現しているように感じたこともある。

 

いつもながらジュリアの言葉選びのセンスは抜群。

相手にしてみれば、あまり触れてほしくない部分をズバッと突く。

それも、その場かぎりの嫌味や皮肉、挑発的な言葉ではない。

試合そのものへとつなげようとする覚悟が込められている。

 

だから、対戦相手も、ファンも感情を揺さぶられるのだ。

 

私の場合、こと試合レポートに関しては、

選手の言葉をあまり必要としていない。

 

できれば、ノーコメントが一番好ましいとさえ思っている。

選手がコメントを残せば、それに沿った書きかたを求められてしまう。

ノーコメントなら、なにを書こうとこちらの自由。

そこで自分の感性と想像力(妄想?)を存分に発揮できるからだ。

 

ところが、今回はジュリアの言葉をもっと聞いてみたくなった。

彼女の言葉選びのセンスは、あの中邑真輔に匹敵する――。

最近では、そう感じることもたびたびある。

 

そこで、何年振りか忘れてしまうほど久しぶりに、

選手個人に取材を申し込んで話を聞いてみた。

 

わずか10分程度の取材ながら、

やはりジュリアの言葉はいちいちガツンとくる。

自分を晒すことを厭わないし、ストレートだから心地よい。

 

まずは、「ゴールインしちゃいました感が出すぎ」と

KAIRIを評した部分に関してさらに突っ込んでみた。

 

「彼女は成し遂げてしまったんですよね、いろいろと。

スターダムでもそういうベルトを巻きました。

で、WWEに行きました。

そこでいろいろと実績を残して帰ってきました。

帰ってきて彼女はIWGPも獲っている。

ただスポットで参戦というのもあるし、

(フィットネス)ジムの経営もしている。それも隠していないし。

おそらく彼女がやろうとしていることは、

自分の経験をスターダムの選手たちに伝えていくことなんだろうなって。

そういうところからして、いち選手としてこれから何を残そう、

なんのベルトが欲しい、誰と闘いたいとか、そういうものが感じられなかった」

 

闘いの最前線に降りてこようとしないKAIRIへの苛立ち。

それでいて、KAIRIへのリスペクトの念もまた相当なもの。

 

「2017年6月にWWEが両国で日本公演をやったときにその大会を見に行った。

まだ自分はデビュー前だったんですよ、そのとき。

勉強だと思って試合を見に行って、試合前いきなり会場のスクリーンに

KAIRIがWWEのスーパースターになりましたって映し出されたのを見て、

『ああ、もう次元が違うなあ。凄い人がいるんだな』ってそう思ったんですね。

それからデビューして、いろいろあってスターダムに来て。

彼女が日本に復帰してスターダムに上がるとなったとき夢みたいっていうか、

あのKAIRIと闘えるなんて想像もしていなかったから、ワクワクもしてたんですけど。

それが気付いたらなんか一歩引いているというか……。

私とやる前にその雰囲気出されたら困るんだよって思って。

いまのスターダムにきっとジュリアは欠かせない存在になっていると自負しています。

だったらベルトも早々に落としたもの同士だし、ここからだろうと思ったし。

一歩引いた感じで、下の子を煽って、私は強くてスーパースターでみたいな

KAIRIは見たくなかったので。

あのすべてを知り尽くしたレジェンド感みたいなのをブチ壊して、

なんとかスタート地点にまた引きずり戻さないと。

これはもう私の役目だと思いましたよね」

 

              ©スターダム

 

夢のひとつでもあったKAIRI戦が実現するなら、

本気のKAIRIが相手でなくては意味がない。

 

当然のようにジュリアは自分から仕掛けていった。

 

序盤、1対1で対峙し睨み合い。

微妙な距離感、プラス緊張感が館内を包む。

 

              ©スターダム

              ©スターダム

 

ジュリアがエルボーで仕掛けて、

張り手合戦からグラウンドへ引き込む。

得意のSTFからステルス・バイパーへ。

グラウンドでもねじ伏せにいった。

 

さらに、顔面狙いの右ストレート一閃。

強烈な1発を食って場外へ転落したKAIRIを引き戻す。

 

              ©スターダム

 

こんどはKAIRIが反撃へ。

カウンターのカットラス(裏拳)を決めてから、

引き起こして2発目のカットラスを炸裂。

 

もろに食らったジュリアは大の字にダウンした。

両者がシングルマッチさながらにやり合ったのはここまで。

 

              ©スターダム

 

激しく6選手が入り乱れるなか、

終盤はジュリアと安納がぶつかり合う。

もちろん、この攻防も見応えがあった。

 

だが、最後はなつぽいのトラースキックが安納に誤爆。

このチャンスにジュリアが雁之助クラッチを決めて3カウント奪取。

 

KAIRI率いるREstartからドンナ・デル・モンドにベルトが移動した。

無論、桜井にとってはベルト初戴冠となる。

今年に入ってもっとも成長した選手と言われる

‟貴婦人”桜井が、初めて結果を出すことに成功した。

 

              ©スターダム

 

それにしても、じつに新鮮で緊張感の漂うタイトルマッチだった。

6人タッグのアーティスト選手権では異例の闘い模様。

タッグマッチでありながら、個人闘争も随所に垣間見られた。

 

実際に体感したKAIRIをジュリアはこう評した。

試合後だから、まだ興奮が醒めていないようでもあった。

 

「もう向き合っただけで、さすがというか殺気というか、ゾクゾクしました。

それは会見のときも感じたんですけど、

やっぱりリングの上でしっかり感じたいというのがあって。

だから実際リングで、『あっ、コレコレコレ! 私が感じたかったのはコレだ』ってね。

これがなにかのキッカケになると思ったし。

(カットラスで)ガクって脳も揺れるし、奥歯がすこし割れましたね(苦笑)。

べつにベルトが懸かっていようがなかろうが、そんなのどうでもいい。

私はKAIRIとシングルマッチ、かならずやりますよ!」

 

手応え充分。

KAIRIに火を点けに行った結果、

自分自身にも火が点いてしまった。

 

ジュリアにとっては、思っていた通りというか、

思っていた以上の相手であったということだろう。

 

 

未知の相手だったKAIRIを初めて体感した。

そうなると、もう1人のスーパースターに関しても聞いておきたい。

ジュリア自身が「半端ないオーラがある」と以前評していた

元サーシャ・バンクスのメルセデス・モネについて。

 

WWE女子部門の頂点を極め、

第2代IWGP女子王座にも就いている、

正真正銘のスーパースターだ。

 

「やっぱりアメリカのWWEのプロレス、

日本のプロレスのどっちも頂点を獲った人って、

そうそういないじゃないですか? 何人いるの?って。

すごく貴重な選手だと思うんで。もう、やってみたいですよ。

もうレスラーやってるならアッタリマエじゃないですか!」

 

ならば、興味本位でもっと突っ込んでみたくなる。

ジュリア自身に海外志向はないのだろうか?

 

「それは……ありますよ。

自分が海外で試合をする経験と、ジュリアという選手を世界に見せたいというのも

ひとつの夢としてあるんですけど、やっぱり最終的には日本。

日本でこの女子プロレスをもっと盛り上げていきたいっていうのが一番なので。

あくまでジャパンを背負ってのジュリアですね。

私はやっぱり女子プロレスを日本の誰もが知っている身近な娯楽にしたいです」

 

海外志向がないわけではない。

まあ普通に考えて、ジュリアのような卓越したタレントを

海外のプロモーションが黙って放っておくわけはない。

 

ただし、彼女の根底にあるものは日本。

あくまで日本の女子プロレス至上主義。

このアタマに関してはブレることがないようだ。

 

メインイベントのダブルタイトル戦。

赤の王者・中野たむ、白の王者・白川未奈は、

ともに4・23横浜アリーナで同ベルト初戴冠。

 

あれから、わずかに1カ月余での二冠戦となる。

望んだのは、4・15代々木でコズエンを離脱した白川。

以降、5・4福岡でなつぽいを相手に初防衛に成功した白川が、

次のタイトルマッチとしてたむとの対戦を要求し、

急転直下のダブルタイトルマッチが決定をみた。

 

白川は、IWGP女子ベルトも視野に入れて、

三冠王を成し遂げたいとまでぶち上げている。

 

もともと喧嘩別れしたわけでもないし、

感情のもつれや遺恨を引きずったマッチアップではない。

 

              ©スターダム

 

互いの力量をぶつけ合い、確かめ合うような真っ向勝負。

ただ、不思議というか面白いのは、両選手は似通っていること。

体格は同じぐらいでコスチュームの色合いも若干被っている。

 

ただ、それ以上に試合そのものが合わせ鏡のように映る。

記者席は、1階スタンド席に設定されていた。

選手の表情までは確認できないのだが、

ビジョンが必要ないほど試合はしっかりと観ることができる。

 

それにも関わらず、両選手が投げを狙ってもつれ合ったとき、

一歩も退かずにエルボーを打ち合ったりしたときなどに「?」となる。

 

あれ、どっちだ!?

 

年齢からくる視力の衰えかな。

いや、しっかり見えている。

ということは、やはり似ているのだ。

 

ダブルタイトル戦という意味合いを超えた

コズエンによる情念のケジメマッチ。

そういう意識で観ているから、

反対に集中して見れば見るほど似通って映ってしまう。

 

              ©スターダム

 

横アリで上谷を下したフィギュア・フォー・ドライバーMINAを、

たむがカウント2で必死のキックアウト。

 

その後もラッシュする白川を制したのがたむ。

ジュリアからベルトを奪ったバイオレット・スクリュー・ドライバーから

トワイライトドリームと畳みかけて3カウント。

 

              ©スターダム

 

この瞬間、中野たむが岩谷麻優につづいて史上2人目の

ワールド&ワンダーの二冠王者となった。

 

17分43秒の決着。

タイトル戦として予想外の短期決戦。

ただ、開始早々からスパートをかけていた両選手。

引分け防衛など、ハナから頭になかったことを物語っている。

 

互いにマイクアピールの交換があって、

白川が悔し泣きしながら引き揚げる。

 

              ©スターダム

 

その後、シンデレラ・トーナメント連覇を達成したMIRAIが、

リングインしてワンダー王座への挑戦を表明し、たむが受諾。

 

そして、大田区大会の締めのパフォーマンス。

 

バックヤードでは、Club Venusのメンバーに囲まれた白川が

座り込んで頭を抱え延々と泣いていた。

 

勝者も敗者も続けてインタビュースペースでコメントを出す。

たむがリング上でパフォ―マンスを展開していた10分ほど、

待機していた白川はずっと涙に暮れていた。

 

ようやくインタビュースペースのイスに座ったときも、

感情を爆発させ泣き叫んでいた。

 

 

最後に、インタビュースペースにやって来た、

たむは右目が腫れておりポーズをとるのもキツそうだった。

 

 

二冠戦の結末は残酷なもの。

do or die ~やるかやられるか。

 

普通にいうなら、二冠王のたむが天国。

ベルトを失い丸腰となった白川が地獄。

ただし、プロレスというジャンルではそうとも言いきれない。

 

わずか1ヵ月余でスターダムの最高峰、

二冠王者に上り詰めるという大逆転劇を見せた中野たむ。

名実ともにスターダム、女子プロ界の頂点に立った。

 

ということは、今後のスターダムのシングルタイトル戦線は、

すべてたむを中心としてまわっていくということ。

 

それを一身に背負うのは、かなりキツい試練ともいえるだろう。

 

一方、白川に関してはこれで価値を落としたとは思えない。

1カ月前にベルトを奪取して初防衛してからのダブルタイトル戦。

自らリスキーな闘いを望んでベルトを失った。

 

結果だけからいえば、そうなってしまう。

ただし、白川のストーリーは昨年11月から始まっている。

上谷のワンダー王座に挑戦し、顔面に大怪我を負い敗北。

 

それでも折れることなく、再起を誓ったところからスタートしている。

どれだけ全身全霊で打ちこんでも結果が出ない。

そんな白川があの一戦を契機にファン、マスコミから認められた。

 

以降、復帰戦からコズエン離脱、ベルト奪取、

そして王座転落に至るまでの半年余、

スターダムの主役の1人として話題を振りまいてきた。

 

赤いベルトを失った横アリ以降も、

やはりジュリアの価値は落ちなかった。

 

それとはまた違った意味合いながら、

白川の価値も落ちるとは思えない。

彼女の貪欲さがファンの心までとどいたと思うからだ。

 

「白川未奈はこれまで通り背伸びしまくってていいと思うんです」

 

大会終了後、ジュリアがポツリと口にしたひとこと。

 

まさに、その通りだろう。

白川の魅力は、背伸びしまくること。

文字通り身の丈など考えず、背伸びして貪欲に生きていくこと。

 

その姿勢を崩さなければ、きっと復活の道は開けるだろう。

 

では、1カ月前にたむに敗れ赤いベルトを失い、

この日、アーティスト王座を巻いたジュリアは、

この二冠戦をどういった思いで見ていたのだろう?

 

自分の試合の直後とあって、すべてを見とどけたわけではないが、

「かるく見ました」と前置きしたうえでこう答えている。

 

「ああ、やっぱり悔しいですよね。(勝負が)決まった瞬間に……私がベルトを獲られて、

その獲られたベルトがすぐ二冠戦になり、それで1発で二冠になるんだ、このオンナはって。

メチャクチャ腹立ったし悔しいと思いましたね、正直にそこは。

この二冠戦が決まったとき、こっちのアーティストの選手権にはKAIRIと安納サオリがいて、

私がやるってことで、二冠戦以上のものを絶対見せてやるっていう

意識しているものが凄くあったんですよ。ひとまずアーティストを獲った。

ただ、やっぱり中野たむが目の前で二冠になったというのはクソって感じですね」

 

今後、たむを中心にまわるシングル戦線。

ジュリアの立場はちょうど1年前の今ごろに戻った。

赤や白のベルト、IWGP女子などを口にする状況にはない。

ふたたび頂点を目指すため、牙を研ぎ澄ます過程にいる。

 

「はい、私はちゃんと結果を出してから。もうすぐ『5★STAR』があるんで。

私が挑戦するときは有無を言わせず納得のいくカタチで獲りにいってやるから。

そこはホントに楽しみに。まずジュリアが這い上がっていく姿を見せたいですね。

このアーティストを獲ったことは、桜井に自信をつけさせてやるというか、

そこは導いてやる人は絶対に必要だから。自分もそうだったわけだから。

結果、それは自分のためにもなるし、ユニットのためにもなると思うので。

でも、やっぱ最終的に個人なんですよ、プロレスは。

だからこのアーティストのベルトを持って、

たむが二冠になろうとなんだろうと、やっぱりジュリアはジュリアだなって。

どんなベルトを巻いたってベルトなんかなくたって、

ジュリアはジュリアだなっていうところ見せていくだけです」

 

              ©スターダム

 

ハッキリしているのは、1年前を思い出し比較してみたとき

周囲のジュリアを見る目が格段に違っているということ。

 

すべての面でスケールアップし、スキルアップし、

そしてランクアップしているということだ。

 

7月23日、この大田区総合体育館で開幕する

『5★STAR GP 2023』は昨年を超える

大激戦、大混戦となるに違いない。