新日本プロレスの4・8両国国技館大会の総括が、
新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにアップされている。
■写真提供/新日本プロレス
今大会の盛り上がりは、凄まじいばかり。
というのも、新日本のホームといっていい両国国技館で
約3年半ぶりに声出し応援が解禁となったからだ。
まず火を点けたのは、IWGP女子選手権3WAYマッチ。
昨年、IWGP女子王座が新設されるにあたり、
賛否両論を呼んだのは周知の通り。
ただし、時代は前へと進んでいる。
そんな疑問の声は完全に払拭されてしまった。
王者は元WWEスーパースターのメルセデス・モネ。
挑戦者はスターダムが誇るハイスピードスターの葉月とAZM。
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この3選手の絡みが見事にハマった。
空中戦、丸め込み合戦、サブミッションと
目が追い付かないほどのスリリングな攻防を展開し、
館内を大爆発させている。
おそらく、彼女たちの試合を始めて生で観るであろう
新日本ファンから、「ハズキー!」、「アズミ!」と
コール、声援が飛び交った。
最後は、モネメーカーでAZMを仕留めたモネが初Ⅴを達成。
WWE女子で頂点に立ったモネとスターダムのレベルの高さを
堪能させてもらった感じである。
NJPW WORLD認定TV選手権の
ザック・セイバーJr.vs海野翔太も好勝負。
このタイトル戦のポイントは15分1本勝負で行なわれること。
必然的に序盤からスパートが掛かる。
あと、一歩までザックを追い込みながら敗れた海野。
「新日本のトップレスラー、どいつもこいつもスゲェー!
まだトップまで遠いよ」
これが試合後の海野のコメント。
大健闘、大善戦などでは納得していない。
その姿勢こそが海野の未来を明るく照らしている。
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IWGPタッグ選手権の毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI‐HASHI)vs
オージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)は、
戦前の予想をはるかに上まわる白熱の闘いとなった。
主役を奪ったのは、アクシデントで左側頭部から流血しながらも
負傷箇所をテーピングでグルグル巻きにしてカムバックしたフレッチャー。
それもあって、国技館はオージー・オープン推しの空気で盛り上がる。
結局、オージー・オープンが悲願の王座奪取に成功。
今大会のベストマッチといっていい内容であった。
セミのIWGPジュニア選手権では、ロビー・イーグルスの
左膝一点集中攻撃に大苦戦した高橋ヒロムが満を持した
TIME BOMBⅡで逆転勝利。Ⅴ3に成功した。
そして、メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権を迎える。
IWGP(世界)王座を通算36度も防衛している絶対王者のオカダ・カズチカ。
過去のオカダ戦は1勝8敗、5度目のIWGP(世界)挑戦となるSANADA。
新生SANADAが‟オカダ1強時代”に楔を打ちこむことができるのか?
館内には、やはりSANADA推しのムードが充満していた。
ショートタイツの新コスチュームで登場したSANADA。
バキバキのアスリートボデイがよけいに映えて見える。
思い起こせば、ちょうど7年前の両国大会に乱入したSANADAは、
オカダからIWGP王座を初奪取した内藤哲也をアシストしている。
■写真提供/新日本プロレス
あれから7年、COLD SKULLの仮面を脱ぎ捨てたSANADAは
完全にモデルチェンジしてオカダに挑んでいった。
やはり両選手が絡むとライバル同士という趣きがあった。
フィジカル面、メンタル面で競い合っている。
一進一退のなか、SANADAが掟破りのレインメーカー。
さらに、師匠であり本家である武藤敬司のパフォ―マンス
にも引けをとらない鮮やかなシャイニングウィザードを披露。
エンディングは、レインメーカーを切り返して
必殺のデッドフォールで3カウント奪取。
ついに、新日本マットの頂点に立った。
敗れたオカダはなぜかサバサバした表情を浮かべている。
やはり、SANADAをライバルと認めているからではないだろうか?
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新王者となったSANDAの前に、ロス・インゴの高橋ヒロムが出現。
IWGPジュニア王者として、IWGP世界ヘビー級王者への挑戦を表明した。
そう、すでに新しい景色が見えはじめている。
今後、SANADAがどのような景色を見せてくれるのか、
彼にとって試練であると同時に、我々の期待もじつに大きいのだ。
というわけで、今回の新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトでは、
4・8両国大会の5大タイトルマッチを大総括。
いつもより、けっこう無料部分が読めるので(笑)、
会員登録していない人も読んでみてね!
初めて“頂点”のベルトを巻いたSANADA、そこへ挑戦表明したヒロム
4.8両国決戦を大総括!【“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信】