気がつくと、今月一度もブログを更新していない。

その今月、つまり9月ももうすぐ終わる。

ヤバイな。

なんか書いておこう。

 

昨日、新日本プロレスオフィシャルスマホサイトの

私の不定連載が更新されたので、その話。

 

テーマは、9・25神戸ワールド記念ホール大会の総括。

IWGPジュニアタッグ、NEVER無差別級、

IWGP USヘビーの3大タイトルマッチが開催された同大会。

 

メインに組まれたのは、IWGP USヘビー級選手権の

ウィル・オスプレイvsデビッド・フィンレーの一戦。

 

まあ、神戸ワールドという大会場のメインとしては、

すこしばかりインパクトに欠けるカード。

 

おそらくワタシだけではなく、

大多数のファンもそう感じていたのではないか?

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

ところが、ドッコイ!

いい試合だった。

 

外国人同士のタイトルマッチとしては、

ここ数年でイチバンよかったかも。

 

試合タイムは、28分22秒という長期戦ながら、

見ていてむしろ短く感じた。

ということは、じつに中身が濃かったいうことだろう。

 

オスプレイとフィンレーはともに1993年5月生まれで、

デビューも同じく2012年で、2人とも欧州出身者。

 

共通点はいっぱいあるのだが、差がついてしまった。

2015年に新日本道場にヤングライオンとして入門したフィンレーに対し、

2016年に鳴り物入りで初来日したオスプレイはすぐにスターとなった。

 

遅咲きのフィンレーは、同時期に道場でともに過ごした

ジェイ・ホワイト、ジュース・ロビンソンにも先を越される。

 

新日本マットでのシングル戴冠歴はない。

一方のオスプレイは、『G1』優勝以外の勲章は、

ほぼすべて手にしてきた男。

 

今回の一戦に関しても自信満々のオスプレイは、

フィンレーのことを「親の七光り」と称した。

 

さすがに、この発言にフィンレーはキレた。

二世レスラーにとっては、もっとも聞きたくないセリフだろう。

 

フィンレー家は三代にわたるレスリング一家で、

父はフィット・フィンレーこと、あのデーブ・フィンレー。

 

英国修行時代の佐山聡、前田日明とも対戦経験があり、

日本ではライガーともライバル関係にあった。

 

レスリングはもちろん、シュートも強く、

「フィンレーを怒らせるな」とよく言われていたものだ。

 

まあ、もとはといえば、デビッドが新日本にやって来たのは、

親父のデーブが「新日本でレスリングを学んで来い!」と命じたから。

 

デーブは、レスリングの腕を磨くためには、

新日本が最高の場所であると認識していたのだ。

自分は、当時WWEのフロントであったにも関わらず(笑)。

 

              ■写真提供/新日本プロレス

 

 

親の七光り。

 

そんな言葉を吹き飛ばすようにフィンレーは躍動した。

オスプレイを再三にわたりピンフォール寸前まで追い込んだ。

 

ベルト移動か?

そう思わせるシーンが二度はあった

 

無論、フィンレーの100%を受けきったオスプレイは、

王者として「さすが!」だった。

 

ただし、今回のタイトルマッチではフィンレーに色気を感じた。

敗れて退場する際にヤングライオンたちの腕を振り切って、

独りで歩きはじめたフィンレーは、途中なぜか正座した。

 

その顔には、完全燃焼と描いてあったように思う。

父デーブの血と新日本道場の血が流れているデビッド。

 

親の七光り?

この日、デビッド・フィンレーは完全に独り立ちした。

 

というわけで、セミのNEVER無差別級選手権、

カール・アンダーソンvs棚橋弘至戦もふくめて、

新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトで

総括しているので、読んでみてね。

 

以上!

 

『“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!

今回は「“出色の内容”だったUSヘビー級選手権、

オスプレイ戦で“独り立ち”したデビッド・フィンレー」9.25神戸決戦を総括!! 

| 新日本プロレスリング (njpw.co.jp)