6月12日、CyberFight Festival 2022(さいたまスーパーアリーナ)
の会場でリングに登場した武藤敬司がついに自身の口から引退を発表。
来年初春にも、ゴールなきマラソン生活において、
否応なくゴールインすることになった。
原因は、長年苦闘してきたヒザの故障ではなく、
股関節の負傷によりドクターストップが掛かったため。
ただし、とうに覚悟を決めていたのだろう。
また武藤の性格も相まってか、涙ぐんだり、
感傷的な表情など見せることもない引退発表となった。
それはリング上でもバックヤードインタビューでも同じ。
また、6月17日には武藤敬司引退ロードの概要も明らかにされた。
今後の出場試合として、7・16東京・日本武道館大会、
9・25名古屋ドルフィンズアリーナ大会、
10・30有明アリーナ大会を発表。
来年の1・22横浜アリーナ大会では、グレート・ムタの引退試合を開催。
横アリのムタといえば、リッキー・スティムボート戦、藤波辰爾戦、
ハルク・ホーガンとのコンビでヘルレイザーズ(ホーク&パワー)と
ドリーム対決を行なったりと、ムタにとって思い出の地でもある。
その先の正式なファイナルマッチ(引退試合)に関しては、
未定で後日発表となる模様だ。
©プロレスリングNOAH
同時に、7・16日本武道館の対戦相手は清宮海斗に決定。
過去のシングル戦では、3戦して武藤の2勝1引き分け。
直近の試合は昨年の9・26後楽園ホールで実現している。
『N-1 VICTORY 2021』のAブロック最終公式戦で相まみえ、
30分時間切れのドロー。
この結果を受けて、勝ち点で上まわる清宮が1位通過を決めている。
なにより、過去2戦とも武藤のグラウンド地獄にはまり、
勝機を見いだせないまま終わった清宮が、
自ら武藤の土俵であるグラウンドで攻め込んでいったのが印象的。
武藤と肌を合わせるたびに、清宮は成長していくのだ。
おそらく最後の一騎打ちになるであろう4回目のマッチアップ。
4度目の正直で清宮が武藤を超えてみせるのか?
自分の息子(壮司朗さん)と同い年の清宮に対し、
武藤はまたしてもオヤジの高い壁を見せつけるのか?
いずれにしろ、武藤にとっての清宮は
心地よいレスリングを展開できる相手だから、
引退ロード第1弾に相応しいカードといえるだろう。
さて、6・12さいたまスーパーアリーナ大会を前に、
プロレスリングNOAHでは、
プロレス団体として初の公式note『NOAH the note』を開設した。
各大会の見どころ、選手インタビュー、コラムの掲載、
大会チケット情報などを公開していくと同時に、
ファンの投稿も紹介される自由な広場となっている。
ということで、ワタクシ金沢もオファーをいただき、
武藤敬司の引退に寄せてコラムを寄稿させてもらった。
なんせ武藤とは、もう35年来の付き合いとなり、
公私ともに親しくさせてもらった間柄。
いわば、業界の戦友でもある。
今回は第1弾ということで、
パート2、パート3とつづく予感がヒシヒシ(笑)。
ぜひとも、noteにアクセスしてみてね。
私しか知らない武藤のエピソード満載でおとどけする予定なので。