史上最多の48選手がエントリーして開催された

新日本プロレスの『NEW JAPAN CUP2022』を制したのは、

ザック・セイバーJr.だった。

 

                       ●写真提供/新日本プロレス

 

3・26大阪城ホール大会の準決勝では、

鷹木信悟vsザックとオカダ・カズチカvs内藤哲也という顔合わせ。

 

過去、鷹木vsザックは1勝1敗となるが、

オールマイティの鷹木をしてザックを苦手としているフシがある。

 

しかも、ひと回り身体を大きくしたザックはパワーもついたし、

耐久力も以前の比ではなかった。

 

                      ●写真提供/新日本プロレス

 

なんと、鷹木をスリーパーホールドで落としてみせたのだ。

結果はレフェリーストップとなったものの、

あの鷹木が、「ギブアップもできない状態だった」と認めている。

 

もうひとつの準決勝は、オカダvs内藤の黄金カード。

わずか1ヵ月前の2・20札幌でIWGP世界ヘビー級王座に

挑戦し敗れた内藤にとってはリベンジマッチとなる。

 

ここまですべて丸め込み技で勝ち上がってきた内藤は、

あくまでレインメーカーでの決着にこだわるオカダを

この準決勝でもポルボ・デ・エストレージャで丸め込んで勝利。

 

                      ●写真提供/新日本プロレス

 

「してやったり!」の内藤に対し、

王者オカダは思わず苦笑い。

この勝利によって、内藤はオカダ戦の戦績を

6勝6敗の五分にしてみせた。

 

この戦績に両者の10年闘争が象徴されているようでもあった。

 

明けた27日、大阪城ホールでの決勝戦で

相まみえたのは内藤vsザック。

 

48分の1を決める闘いは、

正攻法の真正面勝負。

 

ここでも、ザックの肉体改造が功を奏した恰好。

スピード、サブミッションのキレ味は変わらないまま、

パワーが増しているからだ。

 

内藤のお株を奪うスイング式DDTを決めてから首をクラッチしたまま

初公開の旋回式ザックドライバー(セイバードライバー)をズバリ。

 

ザックは盟友タイチの言う通り、「ヤバイ!」ほど強かった。

2年前、新型コロナウイルスのパンデミックスが始まる前に、

新日本マット定住を決意して日本に居を構えたザック。

 

他の外国人選手がなかなか来日できない状況下、

ザックだけがレギュラーで新日マットに上がりつづけた。

 

その経験が心身ともにザックをここまで大きくしたのだ。

 

この結果と内容を踏まえていうなら、

いまのザックはウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイトの2人と

肩を並べる位置まで来たと言っていいのではないか?

 

                      ●写真提供/新日本プロレス

 

率直なところ、過去最強のザックを挑戦者に迎えるオカダは、

今回かなりヤバイかもしれない。

 

オンリーワンからナンバーワンを目指すザックは今晩、両国国技館で

オカダの保持するIWGP世界ヘビー級王座へ挑むことになる。

 

というわけで、今回も新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにて、

3・26&27大阪城ホール2連戦の模様を中心にレポートしている。

 

本日の決戦前に一読してみてちょーだい!

 

『“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!

「オカダvsザックのIWGP世界ヘビー級選手権は、“予測不能”の大一番」

『NJC』決勝戦 大阪城ホール2連戦を大総括!! | 新日本プロレスリング (njpw.co.jp)