遅ればせながら新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにて
12・15両国国技館大会の総括レポートがアップされている。
私的なメインイベントは、第4試合終了後の出来事だった。
当初の発表通り、入場テーマ曲のなか柴田勝頼がリングイン。
声を出せない観客は、シバタコールの代わりに、
パン・パン・パンと手拍子による「シ・バ・タ」コールで迎え入れる。
●写真提供/新日本プロレス
四方に向かって礼をした柴田は涙を抑えきれなかった。
それでも意を決したようにマイクを持つと、
「1月4日、試合するぞー!! 以上!」と復帰宣言。
さらに、バックヤードインタビューでこう語った。
「俺はリングに死にに行くんじゃなくて、
生きるためにリングに行く」
この言葉がすべて。
名言というか、柴田勝頼そのものを象徴しているセリフだった。
この言葉。
そして明るい紺色のスーツ、赤のネクタイの正装。
それを見て、聞いて、私の想像(妄想)は膨らむばかり。
遥か昔のヤングライオン時代にまで思いは遡った。
今回は、そこも踏まえて柴田の生き方を踏み込んで書いてみた。
試合に関しては、ダブルメインイベントの2試合をレポート。
メインイベント第1試合は、『WORLD TAG LEAGUE2021』
優勝決定戦の後藤洋央紀&YOSHI—HASHIvsEVIL&高橋裕二郎。
率直なところ、戦前のⅤ予想からいけば伏兵同士による優勝戦。
しかしながら、ハチャメチャながら白熱した、盛り上がった!
例によって、ディック東郷が乱入、介入し放題の乱激戦。
そこへ米国遠征から帰国したばかりの石井智宏が怒りの助っ人乱入。
これで流れが変わって、後藤&ヨシの新合体技「奈落」が爆発。
後藤&ヨシがついに優勝トロフィーをゲットしてファンも留飲を下げた。
●写真提供/新日本プロレス
とにかく、後藤&ヨシのタッグはチームワーク抜群だった。
合体技が次から次へと飛び出してくる。
タッグの名手である後藤と、シリーズ中さらに進化しタフになったヨシ。
その成果がハッキリとカタチとなり結果につながったと思う。
ちなみに、優勝インタビューではYOSHI—HASHIの口から
かつての兄貴分である中邑真輔の決め台詞が飛び出した。
YOSHI—HASHIが一人前、独り立ちできたという証拠だろう。
ダブルメイン第2試合は、『BEST OF THE SUPERJr.28』優勝決定戦、
高橋ヒロム(リーグ戦1位)vsYOH(リーグ戦2位)の一騎打ち。
ヒロムのⅤ戦進出は当然といえば当然の結果。
一方、開幕4連敗からYOHが勝ち上がってきたのはサプライズ。
ここで、ヒロムはもちろんのこと、ゲスト解説に就いていた
棚橋弘至も矢野通も同じようなことを何度か口にした。
「今まで見たことのないYOH、
感情を出すYOHを見てみたい」
一進一退、スピードとテクニックの攻防から、
YOHが先に張り手を見舞い、激しい打ち合いへ。
●写真提供/新日本プロレス
明らかにヒロムが、感情剥き出しのYOHを引き出そうとしている。
ここで、まさかの乱入者が登場。
ハウス・オブ・トーチャーに加入しヒールターンしたSHOが、
場外でダウンしたYOH、ヒロムへショックアローを連発。
『84IWGP』決勝戦を彷彿させる暴挙に出た。
(※アントニオ猪木vsハルク・ホーガンの決勝戦に長州力が乱入。
両選手にリキラリアットを放ち、蔵前国技館で暴動が起こった)。
ここで、CHAOSの後藤&YOSHI—HASHIがリングサイドへ。
多勢に無勢のSHOは慌てて退散。
ヒロムの応援にはロス・インゴの鷹木&内藤が駆け付ける。
また乱入かよ!
しかも無差別攻撃…。
正直、ファンは呆れかえったと思う。
ところが、皮肉なことにSHOの乱入劇によってYOHが覚醒した。
それ以降、10分以上にわたりヒロムと激闘を展開することとなった。
最後は、ヒロムの切札TIME BOMBⅡに沈んだものの、
一線を超えたYOH、悔し泣きするYOHの姿が観客のハートを捉えたと思う。
今年の優勝によって、ヒロムはライガー、金本と並ぶ3度目のBOSJ制覇。
さらにタイガーマスク以来、2人目のBOSJ連覇を達成した。
さまざまなドラマ、人間模様、心模様が交錯した
12・15両国国技館大会に関して総括しているので、
ぜひ読んでみてください。
会員登録しないと全文読めないからね(笑)。
そこらへんも、よ・ろ・し・く
『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!
「間違いなく階段を一段駆け上ったYOH、
独り立ちできたという自信を摑んだYOSHI-HASHI」12.15両国大会を大総括!