宝島社よりプロレス関連の新刊が発売された。
俺たちのプロレス名勝負読本
全272ページという、けっこう分厚い書籍。
著者、語り手は、34名のプロレス者。
レジェンドレスラー、現役レスラーから
タレント、ミュージシャン、作家まで、
自ら推薦する私的名勝負№1を語る。
また、プロレス・格闘技記者、フロント関係者
からも同じテーマで寄稿されている。
これが表紙写真なのだが、オビに記載された著名人と並んで、
ワタクシ金沢の名前も載っかっているぞー。
これって、珍しいことだよなあ(笑)。
想像するに……おそらくワタシひとりだけ
他の方々とかはまったく違う解釈で
無名の(?)名勝負を記したのがウケたのかも。
私が選んだ私的№1名勝負。
1990年8月3日、後楽園ホールで行なわれた
橋本真也vs栗栖正伸の60分1本勝負。
ノーテレビだったし、メインイベントでもないし、
当然タイトルマッチなわけでもない。
試合タイムも、わずか9分26秒。
だけど、すべてがドラマチックだった。
試合も、試合後の事件も、この試合の
15年後に起こった出来事も。
これは、壮絶な闘いの末に橋本が栗栖をフォールした瞬間。
ノックアウトした相手の上に正座してのピンフォール。
あとにも先にも、こんな決着シーンは見たことがない。
25歳の破壊王と44歳のイス大王。
最初で最後のシングルマッチ。
新日本マット史上に残る喧嘩マッチであった。
あの日、いったい何が起こったのか?
まあ、読んでみてくださいね。
他には、こういった名勝負が語られている。
●力道山VS木村政彦(1954年12月22日/蔵前国技館)
●ジャイアント馬場VSフリッツ・フォン・エリック(1966年12月3日/日本武道館)
●カール・ゴッチVSアントニオ猪木(1972年10月4日/蔵前国技館)
●アントニオ猪木VSローラン・ボック(1978年11月25日/西ドイツ・シュトゥットガルト・ギルスベルクホール)
●アントニオ猪木VSラッシャー木村&アニマル浜口&寺西勇(1983年2月7日/蔵前国技館)
●フライング・フジ・ヤマダ(山田恵一)VSマーク・ロコ(1987年4月28日〈現地時間〉/キャットフォード・レイシャムシアター)
●天龍源一郎VSジャンボ鶴田(1989年6月5日/日本武道館)
●橋本真也VS栗栖正伸(1990年8月3日/後楽園ホール)
●長州力VS橋本真也(1991年8月10日/両国国技館)
●橋本真也VS馳浩(1994年12月13日/大阪府立体育会館)
●髙田延彦VS武藤敬司(1995年10月9日/東京ドーム)
●三沢光晴VS秋山準(2000年2月27日/日本武道館)
●小橋建太VS佐々木健介(2005年7月18日/東京ドーム)
●葛西純VS伊東竜二(2009年11月20日/後楽園ホール)
●船木誠勝VS鈴木みのる(2010年3月21日/両国国技館)
●棚橋弘至VS飯伏幸太(2018年8月12日/日本武道館) ほか
発売日:2020年11月26日
価格:本体1,680円+税