宝島社から新刊が発売された。

主役は、稀代の名レスラーであるアントニオ猪木。

 

猪木伝説の真相 天才レスラーの生涯

 

いわゆる宝島の『証言本』シリーズとなるのだが、

今回の最大の特長はアントニオ猪木自身が取材を受けていること。

つまり、猪木公認本というカタチになることだろう。

 

 

詳細は以下の通り。

 

内容紹介

アントニオ猪木とはいったい何者なのか?
佐山聡、前田日明、武藤敬司、蝶野正洋、天龍源一郎ら
因縁の13人が証言する“燃える闘魂”の光と影

そして、猪木自身にもインタビューを敢行!

舌出し失神、1・4事変、UWF、新日本身売り……
プロレス界「最大の謎」を猪木本人に問う!!

 

はじめに ターザン山本

第1章 プロレス界「最大の謎」を猪木本人に問う!
アントニオ猪木「自分のプロレス、猪木イズムを次の世代に繋ぎたかった……」

第2章猪木・最盛期「昭和」の弟子たち
佐山聡「タイガーマスクとは猪木イズムの結晶です」
前田日明「クソほど度胸のある猪木さんは、生粋のギャンブラー」
藤波辰爾「8・8横浜の一騎打ちで、僕は猪木さんを蘇らせた」
藤原喜明「今でも猪木さんのためなら腕一本ぐらいは失くしてもいいと思っている」

第3章 猪木・現役晩年「平成」の弟子たち
蝶野正洋「猪木さんがタニマチに仕掛けてるところを見て、この人すげえなって」
武藤敬司「都知事選不出馬から、猪木さんの美学が崩れていった気がする」
藤田和之「会長に『俺を敵にまわすのか!?』って、ドスの利いた声でいわれ……」

第4章新日本・前夜“若獅子”時代を知る男たち
グレート小鹿「プロレス頭は、馬場さんより猪木さんのほうが一枚も二枚も上手」
北沢幹之 猪木「東京プロレス移籍」「日プロ復帰」にまつわる事件の真相

第5章 外部から見た“燃える闘魂”の実像
天龍源一郎 どんな大金を積まれても、やるつもりはなかった猪木との再戦
石井和義「格闘技ブームの頃、猪木さんはプロレスに興味がないように見えた」
大仁田厚「猪木さんにいちばん嫌われた人間が俺ですよ」
特別インタビュー サイモン・ケリーが語る
アントニオ猪木と「新日本・暗黒時代」の真実

 

アントニオ猪木 1943-2019完全詳細年表

 

今回、ワタクシ金沢は証言者ではなく、

”猪木イズム最後の継承者”と称された

藤田和之を取材し寄稿している。

 

藤田が相手ならあらためて取材しなくても何でもわかるつもりであったのだが、

いざ、話を聞いてみると初めて知るような裏話もあったのでおもしろかった。

 

 

それにしても怖い顔だなあ(笑)。

そういえば、こんな怖い顔で猪木に迫っていった

IGFでの大一番(小川直也戦)もあったよなあ。

無論そのあたりに関しても触れている。

 

個人的におススメなのは、グレート小鹿の証言(堀江ガンツ氏の取材)。

日本プロレス時代から馬場派の筆頭格であり、

反・猪木の急先鋒と見られていた小鹿さんが、

じつはかなりの親猪木派であったことは驚きであると同時に、

「へえ~」と思わされるのでオールドファンは必読だろう。

 

とうわけで、この本は読んでみて損はないと思う。

  • 単行本: 297ページ
  • 出版社: 宝島社 (2019/11/14)
  • 定価:1500円+税