新日本プロレスの11・3エディオンアリーナ大阪大会。
来年の1・4&5東京ドーム大会連戦に向けて動いた、
動いた、いろんなものが動いた!
まず、ドーム連戦を前にまったくカード編成の見えなかった棚橋弘至。
つねに、ドームの主役でありつづけてきた男に今回ばかりはテーマがない。
ところが、忘れたころにあの大物がビジョンで宣戦布告。
そう、クリス・ジェリコだ。
6・9大阪城ホールでオカダ・カズチカのIWGPヘビー級王座に挑戦しながら、
丸め込みで3カウントを奪われたジェリコは試合後に大暴走。
ビッグマッチの余韻をぶち壊し会場をバッドエンドの空気を変えてしまった。
それに激高したのが、ゲスト解説についていた棚橋。
棚橋がジェリコの暴走にストップをかけてなんとか事態を収拾させた格好。
その因縁を忘れていなかったジェリコは、1・5ドームでの対戦をアピール。
タナにすれば、渡りに船であり、望むところ。
かくして、1・5で棚橋vsジェリコの初一騎打ちが決定。
●写真提供/新日本プロレス
来年の元日、フロリダ州ジャクソンビルでAEWのビッグマッチに出場予定のジェリコ。
それにも関わらず、新日本のドーム参戦を重要視しているということだろう。
セミファイナルに急きょ組まれたのがIWGPジュニアヘビー級選手権だった。
ジュニア絶対王者のウィル・オスプレイにBUSHIが挑んだ試合。
これがBUSHIの大健闘もあって白熱の闘いとなった。
ただし、最後はスーパーオスカッターからストームブレイカーでオスプレイがⅤ3。
「次の挑戦者はいないのか? いないのなら俺が永久王者だ」とオスプレイがアピール。
●写真提供/新日本プロレス
その直後だった。
ビジョンにTIME BOMB(時限爆弾)の映像が映し出され、
あの男が1年4ヵ月ぶりにリングイン。
場外の鉄柵に体当たりして、
リングに上がると大きくジャンプしてのバンプ。
さらにコーナーマット目がけて、ひとりキャノンボールを連発。
トドメはブリッジしながらIWGPジュニア王座への挑戦アピール。
●写真提供/新日本プロレス
首に負った重傷が完治したことをパフォーマンスで誇示した高橋ヒロム。
闘わずして失ったベルトを奪回すべく、最高のライバルであるオスプレイに挑む。
大一番は、1・4ドームに決まった。
メインのIWGPインターコンチネンタル選手権は、
ジェイ・ホワイトvs後藤洋央紀のマッチアップ。
やはり、BULLET CLUBは介入してきた。
レフェリーを場外へ引っ張りだしたセコンドの外道に対し、
ゲスト解説についていた柴田勝頼が飛び込みスリーパーホールドで捕獲。
ところが、そこにKENTAが乱入。
第7試合のNEVER無差別級選手権では、
前王者の石井智宏と真っ向勝負の末に
見事なⅤ2を達成したにも関わらず、
後藤にgo2sleepを炸裂させ柴田にも暴行。
直後に、ジェイがブレードランナーで後藤を沈めている。
それにしても、BULLET CLUBの介入・乱入はなんとかならないものか?
せっかくのメインイベント、タイトルマッチがぶち壊し。
今後、サブレフェリーを付けるなど、ルールの改正も必要に迫られるだろう。
試合後、大ブーイングと「帰れコール」を浴びるなか、
ジェイは東京ドーム連戦での2冠ダブル選手権を要求。
そこに、内藤哲也、飯伏幸太、オカダ・カズチカが順に現れる。
局面はダブル選手権決行派が3名、IWGPヘビー絶対派が1名。
●写真提供/新日本プロレス
その1名のオカダがファンによるファン投票での決定を提案。
結果的にファン投票によって、1・5東京ドームでのダブル選手権が実現へ。
IWGPヘビー級王者vsインターコンチネンタル王者。
さらに、前日のタイトル戦で敗れた者同士によるシングル戦も組まれた。
敗者同士の一騎打ちというのも、残酷ではある。
ただし、ダブル選手権を決行する以上はリスクを伴うのは当然のこと。
ダブル選手権で実現可能な顔合わせは、オカダvsジェイ、オカダvs内藤、
飯伏vsジェイ、飯伏vs内藤という4通りのカードとなる。
まさに、天国と地獄、オール・オア・ナッシング、デッド・オア・アライブ。
生き残ると同時に2冠の栄冠に輝くのは、ただ1人である。
11・3エディオンアリーナ大阪大会で起こったサプライズを中心に、
今回も新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトに総括レポートを寄稿。
『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!
今回は「天国か? 地獄か? “二冠戦”はオール・オア・ナッシングの闘い!
11.3大阪決戦を大総括‼」https://www.njpw.co.jp/225190
というわけで、今回も読んでみてちょ!