5月3&4日、福岡国際センターで開催された『レスリングどんたく2019』2連戦。

昨年度の2連戦の反省(?)を踏まえてのものなのか、

今年初日はかなり冒険的なカード編成で打って出たが、結果は””と出た。

 

初日のセミファイナルに組まれたNEVER無差別級選手権、

ジェフ・コブvsタイチ戦は予想以上の真っ向勝負を見せてくれたし、

メインにはIWGPジュニアヘビー級選手権をもってきた。

 

この冒険的なマッチアップは大成功。

新王者のドラゴン・リーと前王者の石森太二の試合は、

26分近くもつづくノンストップの闘いを展開。

 

 

23歳で頂点に駆け上がったメキシコの”逸材”が、

現・新日ジュニアのハイレベルなクォリティを

見せつけて見事にⅤ1を達成した。

 

ルチャリブレの枠を超え、世界に通じるマスクマンを目指すリーが、

その第一段階を見事にクリアしたタイトル戦と言っていいだろう。

 

4・6米国ニューヨークMSG決戦で新王者となったリー。

昨年の7・7サンフランシスコ、カウパレス大会の試合で、

最高のライバルにしてリスペクトする高橋ヒロムが自身との試合で首に重傷を負った。

その現実も踏まえて、リーは覚悟とともにホームと自負する新日本マットで躍動している。

 

ドラゴン・リーが目指すものとは何なのか?

23歳の天才が抱く大志は我々の想像をはるかに超えたところにあるようだ。

 

 

2日目のセミは3年ぶりに実現した石井智宏vsEVILの一騎打ち。

タイプの似ている両者は、これでもか!とタイマンの肉体勝負。

館内のボルテージは最高潮に達している。

 

放送席のゲスト解説についた獣神サンダー・ライガーも、

この試合は解説なんかいらない!」と大絶賛。

 

ただし、私はかなり冷静にこの一戦を細かくチェックしていた。

その結果は……石井が一枚も二枚も上である、というもの。

今年に入ってシングル戦線で結果を出せないEVILと、

誰と闘っても名勝負製造機の本領を発揮している石井。

 

その差はいったい、どこにあるのか?

石井にあって、EVILに足りないものは何なのか?

そこら辺を大いに考えさせられた超肉弾戦でもあった。

 

 

そして、2連戦のトリを飾ったIWGPヘビー級選手権。

『NJC』決勝戦以来、41日ぶりに実現した約束の同学年対決。

 

ロス・インゴ入り以来、逆立ててきた髪を撫でつけ、髭も整え、

真田聖也を思い起こさせる出で立ちで挑んだSANADA

 

あのMSG決戦を経てファンの絶大な信頼も勝ち取り、

令和のプロレス界をリードしていくと誓ったオカダ・カズチカ

 

両選手は、しっかりとレスリングで渡り合った。

なぜ、派手な大技に走ることなくあそこまでレスリングに徹したのか?

『NJC』決勝戦のほうがよかったというファンの声が多かった理由とは?

そのへんを私なりの感性で考えてみた。

 

本当に、見どころたっぷりであるばかりか、

新日本プロレスの原点回帰、プロレスそのものの原点であるとか、

時代が令和に入って、新日本が目指す道標のようなものまで提示してくれたIWGP戦。

 

 

さらにさらに、最後の最後で超サプライズ、大どんでん返し。

なんと、巨大資本を有する新興団体AEWに参加したクリス・ジェリコが、

6・9大阪城ホールでオカダへの挑戦表明。

それを即決で堂々と受けて立った”世界の”オカダ。

 

まさに、見どころだらけの博多どんたく2連戦から、

両日のメイン、セミで実現した4試合をテーマに、

今回も新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトにてリポート。

 

『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!

「『レスリングどんたく』2連戦! 福岡が燃えた“4つのシングルマッチ”を徹底分析!」

https://www.njpw.co.jp/197637

 

というわけで、今回はかなり踏み込んで

ワタクシ金沢の想像(妄想?)の世界まで描いてみた。

 

プロレスには正解も答えもない。

この総括レポートを読んで、

みなさんそれぞれが、プロレスと新日本プロレスに関して、

いろいろと熱く考えてみてくれたら幸いなのでありまーすメラメラ