先だって全日本プロレスの大森隆男とサムライTVの番組収録で共演した。
番組タイトルは、『サムライTVアーカイブス プロレス千夜一夜♯9』。
現在、全日本プロレス取締役兼現役プレイヤーの大森。
キャリア27年、今年50歳を迎える大森だが、
久しぶりに話した印象を言うならなにも変わっていない。
大きな体肢と反比例するかのごとく(?)、
相変わらず腰の低いジェントルマンなのだ。
番組や公の場ではもちろん「大森選手」と呼んでいるが、
個人的に雑談などするときなど、私は「隆男さん」と彼を呼んでいる。
無論、私の方が年長だし業界キャリアも長い。
それでも、大森の紳士的態度を見るにつけ、
思わず「隆男さん」と自然に呼んでしまうのだ(笑)。
さて、当プログラムは主役の選手本人がピックアップした
思い出の名勝負をノーカットで放送し、
その試合にまつわるエピソードを検証していくというもの。
また、選出試合だけではなく、サムライTVサイドやトークの相方を務める私が
印象に残っている試合を挙げたり、隠れたエピソードなども存分に語ってもらう。
ちなみに、大森自身が選出した思い出の試合は次の通り。
●大森隆男×橋本真也(2000.12.23有明)
●佐々木健介×大森隆男(2003.6.29札幌)
<火祭り優勝決定戦>
●佐藤耕平×大森隆男(2004.8.1後楽園)
<チャンピオンカーニバル優勝決定戦>
●大森隆男×秋山準(2014.4.27大阪)
<世界タッグ選手権>
●(王者)大森隆男&征矢学×関本大介&岡林裕二(挑戦者)(2012.12.9横浜)
これだけ見ても分かるように、大森の闘ってきた戦場(マット)は多岐にわたる。
まさに波瀾万丈のレスラー人生を象徴しているかのようだ。
全日本プロレス→プロレスリングNOAH→海外遠征→WJプロレス
→フリー(ZERO‐ONE、武藤体制・全日本など)→ZERO1‐MAX
→フリー(新日本など)→現・全日本プロレス。
簡単に列記しただけでも、こうなる。
温厚で紳士で、おおよそレスラーっぽくないイメージとは裏腹に、
「ボクはいつも刺激を求めていたんですね」と本人は振り返る。
また、アメフットをやっていた大学3年(1991年)の秋に、
すでに全日本の入門テストを受けており、
面接だけでG馬場さんから「一発OK」の合格を言い渡されたという。
そう言った秘話も飛び出してきて、じつにおもしろかった。
とくに、真面目な大森隆男のイメージを覆してやろうと、
かなりツッコミを入れて大森を困らせたシーンが個人的にはおススメ。
伝説の名勝負と称される、2005年の6・17後楽園ホールで実現した
男色ディーノとのGAY世界アナル級初代王座決定戦のお話。
ワイルドチャイルド(大森&中西学)に意思の疎通はあったのか?
大ブレークした征矢とのGET WILDで人気を博した
記者会見での出来事などなど。
真面目な話題でいくと、やはり新日本ストロングスタイル初体験となった
2000年の12・23有明コロシアム、橋本真也との一戦を語るときは熱かった。
上の記念写真撮影の際に2人で掲げているのが、
当時の『週刊ゴング』で表紙と巻頭カラー8ページを割いた同一戦。
まさに、歴史の扉を開いた瞬間である。
収録後、「金沢さん、そのゴングいただけませんか?」と丁重な大森。
申し訳ないが、いくら隆男さんの頼みでもこれだけはNG。
2冊あるなら譲るけど、この一冊しかストックがないし私の商売道具でもあるから。
まあ、だけどよーく見てくれればわかるように、
右下には「ノーフィアー」のパートナーである高山善廣も映っている。
それを踏まえつつ、これは私が作った思い出深い表紙でもある。
途中、脱線しまくりのトークだったが、
果たしてどこまで放送されるのか?(笑)。
是非、放送を楽しんでくだいさいね。
サムライTVアーカイブス プロレス千夜一夜♯9
大森隆男特集
初回放送:4月8日(月)、23時~オンエア(※リピート放送あり)
https://www.samurai-tv.com/program/samurai_archives/