スターダムの3・28後楽園ホール大会で、

第3代WOH世界王者の岩谷麻優が刀羅ナツコの挑戦を退けⅤ3に成功。

 

新日本プロレスが開催する4・6米国ニューヨーク、

マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会への参戦を正式に決めた。

 

岩谷は昨年4月、米国ニューオリンズで開催された王座争奪トーナメント(16人参加)に出場したが、

準決勝で対戦したケリー・クラインにレフェリーストップ負け。

 

その屈辱を晴らすため、積極的に米国ROH遠征に臨み、

今年の2・10マイアミPPV大会(バウンド・バイ・オナー)で、

第2代王者(※初代王者=坂井澄江)のクラインに挑戦。

鮮やかなムーンサルトプレスを決めて新女王となった。

 

その後、2・24大阪世界館大会で小波を相手に初防衛。

3・15米国ラスベガス大会では、クラインとのリターンマッチにも勝利してV2。

今回のナツコ戦を突破すれば、夢のMSG登場が実現という大切な一戦となった。

 

 

急げ!麻優。

すでに入場テーマ曲が鳴り響いているよ。

 

カメラにポーズを決めている場合じゃないだろ(笑)。

…と言っても、この超マイペースが岩谷らしさ。

 

試合は予想以上に白熱した。

ナツコが岩谷の爆弾箇所である左膝を狙い撃ちにしてきたため。

それでも最後は実力と勢いの差が出た。

 

バズソーキックから完璧なムーンサルトプレス。

それでもあえてカバーにいくことなく、

素晴らしいブリッジワークでのドラゴンスープレックスホールド

 

V3とMSG登場を決めた麻優は、

観客の「MSGコール」のなか雄叫びを上げた。

 

必ずマディソン・スクエア・ガーデンの舞台で

ドラゴンスープレックス決めてベルト持って帰るぞー!

 

 

試合後の岩谷は喜びで弾けていた。

共同インタビューのあとは、

天然の性格のまま舞い上がっていた(笑)。

まあ、いいだろう。

 

スターダム一期生。

キャリア8年にして人生最高の大舞台に立つのだ。

 

だって考えられますか?

スターダム1期生の落ちこぼれだった私が、

日本一の団体、新日本プロレスさんのリングに上がれる。

しかも2万人のお客さんが集まるマディソンですよ。

2万人のお客さんって、どんな感じなのか想像もできないです。

凄いプレッシャーもあるけど、楽しみたいなあと思うし

 

新日本プロレスが4・6MSG大会のカード編成を

オフィシャルホームページで発表したとき、それを何回も見直したという。

 

第3試合に私の名前と写真が出ていたからビックリしました。

ダークマッチなのかな?とか思っていたのに、第3試合ですよ!

何度も何度もホームページを見直して嘘じゃないんだって。

そうしたら、私のツイッターのフォロワーもあっという間に200人くらい増えてました(笑)。

もう嬉しくてイオさんにすぐ電話したんですけど、あのイオさんにも羨ましがられて。

こんなことってあるんですね、人生には

 

そう、現在WWE(NXT)でカイリ・セインとともに活躍する紫雷イオこそ、

新日本マットに上がることをもっとも熱望していた女子選手なのだ。

 

イオ、カイリとともにスターダム3人娘と呼ばれていながら、

やはりイチバン遅れをとっていたのが麻優。

それでも折れることなく頑張ってきた、ご褒美と言っていいのかもしれない。

 

新日本プロレスの試合はテレビでいつも観ていますけど、

この間のROHとの合同興行(2・22後楽園ホール)を生観戦させてもらいました。

基礎の基礎ができていて、プロレスってこうなんだなあって勉強になって。

あ、ワタシなんか上から目線ですか?

すいません。

しっかりと基礎があって、的確に大技ができて、スターのオーラもある。

だから新日本さんは日本一、いえ世界一のレベルのプロレス団体なんだなって

 

岩谷の得意技は伸びのあるキック、

スピードとバネを利した空中殺法、

そして人一倍柔軟な身体を駆使してのスープレックス。

 

とくに、ドラゴンスープレックスに関しては日本マット界屈指の美しさを誇る。

かつて藤波辰巳(当時)がMSGで初公開した衝撃の飛龍原爆固めを当然意識している。

 

決めたいですね、ドラゴンスープレックス。

金沢さん、解説よろしくお願いしますよ。

岩谷麻優、褒めまくってくださいね!

 

うわっ、もう話が止まらないゼア(笑)。

4・6MSGの対戦相手は、因縁のケリー・クライン。

パワーファイトをウリとする直線的なクラインと

硬軟自在の岩谷麻優。

 

ひいき目抜きに、実力では明らかに岩谷が上まわっていると思う。

ただし、クラインもROH代表の名にかけて必死に挑んでくるだろう。

 

 

勝負事だから100%はないし、どういう結果が待ち受けているかわからないが、

ともかく世界中に岩谷麻優の名前を轟かせてほしい。