10月21日はプロレスデー。

両国国技館では、DDTが恒例となった

両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~』を開催。

横浜文化体育館では、全日本プロレスがゼウスvs宮原健斗

三冠ヘビー級選手権をメインにビッグマッチを行なった。

 

興行時間は、もろ被り。

さあ、どちらを選択すべきか?

すこし迷っていたものの、カード編成を確認してみて答えは出た。

 

両国には、あのアンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室プロレス)が初登場。

公称=身長3m、体重500㎏。

観たいゼア!

 

その実体がどうであろうと、とにかく一度は見てみたい。

さらに、もうひとつ狙っていたのはパンダとの記念撮影。

今回を逃したら、そうそうチャンスはやってこないだろう。

 

 

デカイ、カワイイ、でもちょっとコワイ(笑)。

パンダは第6試合に登場し、スーパー・ササダンゴ・マシンと一騎打ち。

もちろん、ただで転ぶササダンゴではない。

 

坂井精機のリバース・エンジニアリングの粋を集めても勝てなかった

(↑『下町ロケット』かよ!?)

 

そう本人が敗者の弁を語ったように、

アンドレザに対抗すべく、ジャイアント・ササダンゴ・マシンを投入。

 

 

リング上は、伝説のビッグショーvsブロック・レスナー戦を超えるかのような

超大型怪物決戦の舞台と化したのであった。

 

あまりの面白さにカメラを持ち嬉々として会場を走りまわる大人げない私を見つけて、

升席後方から観戦していた里村明衣子も苦笑い。

 

試合タイムは、10分25秒。

もちろん、アンドレザの快勝。

ところが、こんなに長時間試合をしたことがないアンドレザは、

若干バテ気味でバックステージのインタビュースペースに姿を現わすことはなかった。

 

 

まあ、仕方がない。

とりあえず、ササダンゴコンビを撮影。

 

ところが、続きがあった。

なんと次の第7試合、高木三四郎vsMAOのウェポンランブル戦で、

MAOの最終ウェポンとしてアンドレザが再登場。

 

観客は大喜びだったものの、

連戦の疲れのせいか、ジャイアント・ヘッドバットを決めた直後

急激に身体がしぼんでしまった。

 

ああ、夢とロマンと愛までしぼんでしまうー!

……会場は一瞬凍り付いてしまったがなんとか無事に蘇生した。

 

復活したアンドレザは、元気にインタビュースペースへ。

新根室プロレス代表兼、マネージャー兼、通訳のサムソン宮本

アンドレザのコメント伝える。

 

ひと通り話が終わって、「なにか質問ありますか?」とサムソン。

この機を逃してなるものか!

記念撮影いいですか?」と私。

 

 

というわけで、ついに念願の記念ショット撮影に成功。

私が口火を切ったのが功を奏したのか、

他のマスコミ関係者も次々と記念撮影に収まる。

 

ほーら、みんなこのチャンスを狙っていたんだぜぇー(笑)。

ふと気がつくと、その光景を見ながら通りすがりの里村がまた笑っていた。

 

この瞬間、確信した。

今回の両国大会で、もっともピーターパン化していた人間は、

ワタクシ金沢克彦、もうすぐ57歳なのだな!と(笑)。

 

だいたい自分からお願いしてレスラー(?)と記念ショットに収まるなんて、

30年ほど前に超名レスラーのニック・ボックウィンクルさん(故人)にお願いして以来だと思う。

 

まあ、そんなこんなで、いろいろな試合を堪能できた5時間興行。

アンダーマッチまで含めたら6時間というロングラン。

 

第3試合のスーパー女子プロ大戦。

里村明衣子&カサンドラ宮城vs赤井沙希&伊藤麻希

タッグマッチは実力差歴然。

 

里村の入場シーンの際、両国の観客席から

「ヨコヅナ!」という声が飛んだのがまさにハマっていた。

 

カサンドラのヘッドバンギングと

里村の的確で痛烈な1発1発。

それが、すべてという感じ。

 

 

試合後、明暗くっきりのコメントブースの様子。

これを見ただけで試合内容の想像がつくだろう。

 

第8試合は、入江茂弘壮行試合

入江&石井慧介vsHARASHIMA&坂口征夫。

入江がビーストボンバーで坂口からフォールを奪い有終の美を飾った。

 

 

「絶対に泣かない!」と決めていた入江が、やはり最後は号泣。

DDTで大きくなった”泣き虫”の入江。

今度は笑顔で戻ってきてほしい。

 

セミファイナルでは、CIMAvs竹下幸之介という、

新鮮なドリームマッチが実現。

 

セコンドの介入がすこし多すぎたのは残念だったが、

それを差し引いてもCIMAの上手さが際立った。

隙のないCIMAの攻撃が緻密すぎるせいで、

ダイナミックな竹下が雑に見えてしまったほど。

 

 

もうすぐ41歳を迎えるCIMA。

試合後のコメントにも惹かれるものがあった。

 

なんで23歳の竹下と、この両国で試合を受けたか?

オレは2007年か2008年、神戸ワールド記念ホールで、

そのときの年に一度の大会(ビッグマッチ)のメインイベントで

ライガーさんとタイトルマッチ。

目立ちたくて目立ちたくて、そこに現れたのが獣神サンダー・ライガー。

こんなオイシイ獲物はおらんと思ってた。

自分のことばかり考えていたけど、よく考えたら、

ライガーさん、よくこの試合受けたなと。

オレが逆の立場だったら、果たしてできるかなって。

だからこそオレは当時のライガーさんになぞらえて、

このシングルマッチ受けたんや。

竹下、数年後、トップ獲らなあかんやろ!

 

闘龍門の一期生としてスタートしてから、21年余。

CIMAの歴史を感じさせるコメントだった。

 

メインイベントは、KO‐D無差別級選手権。

男色ディーノvs佐々木大輔

ディーノにとっては初防衛戦。

 

この顔合わせ、しかもメインという大舞台でふつに試合が進むわけがない。

途中から、放送事故連発の危うい事態へ。

なんとディーノは最後の一枚まで脱ぎ去ってしまった。

 

その状態でホモ・ナシエンテ(変型三角絞め)を決められた

カリスマ(佐々木)はたまらない。

顔面にもろに局部が食い込んでいる😢

 

その後も、全裸でパンツを股間に挟んだ状態のまま、

リバースえび反りジャンプ(ムーンサルトプレス)という離れ技を披露したディーノ。

自爆したとはいえ、パンツを挟んだままのムーンサルトはもはや神業か?

 

だけど、チラリチラリとどうやら局部は露出していた模様。

観客騒然、放送サイド大慌て、マスコミ大喜びのなか、

最後はカリスマが、ミスティカ式クロスオーバーフェースロックで王座を奪取した。

 

一度、火が点いたら止まらないディーノの恐ろしさを

あらためて思い知らされた一戦でもあった(笑)。

 

それは、試合後のカリスマのコメントに凝縮されていた。

 

 

あの感触だけは1週間くらい寝ても覚めても、

オレのこの辺(右頬)にこびりついているだろうから。

お前ら、チ×コこの辺に当たったことあるか!?

ないだろ?

すごいぞ。あれだけは恐怖だった。

あんなのプロレスじゃねえからな

 

そりゃ、そうだ!

カリスマはしばらく、そのトラウマとも闘うことになるのだろうな。

 

あ~、長い1日だった……。