ついに、その時が来た――。

 

スターダムのエース、いや日本女子プロレス界のエースである紫雷イオが、

5月29日に都内のホテルで記者会見を行ない、

6月17日の後楽園ホール大会を最後に所属のスターダムを退団することになった。

 

いま現在は、まだスターダム所属ということもあって、

次の行き先、活動の場は口にできない状況。

 

 

ただし、この1年半ほどの噂や情報を顧みれば、自ずと答えは出てくる。

世界最大のプロレス団体である「WWE」へ移籍することは間違いないだろう。

 

イオとWWEの関係に関して言うなら、

もともとはWWEサイドからオファーがあった模様。

それも2016年秋口、スターダムのロッシー小川社長のもとに

打診があったことから話はスタートしている。

 

その直後に、今度は宝城カイリ(現カイリ・セイン)へのオファーも判明して、

「イオと宝城はいつ米国へ旅立つのか?」といったニュースが

アメリカと日本のメディアを勝手に賑わせていた。

 

 

ただし、この件に関して、イオはすべて小川社長と相談のうえ、

事を進めてきた。

団体のエースにして、コーチである自分の立場を踏まえているのは当然として、

スターダムと小川社長に対して、多大な恩義を感じているからだった。

 

そして、最高のタイミングで、決断の時が来た。

キャリア11年、28歳。

脂ののりきった、この時期。

 

もともと、「太く短く」を信条としつつ、

飛べなくなったら紫雷イオじゃない!」と自分に言い聞かせてきたイオ。

 

1年前なら早すぎたし、

1年後なら遅いかもしれない。

まさに、今なのだ。

 

その一方で、スターダムにとっては、絶対的エースの退団は痛手となる。

ただし、先だってイオを破ってワンダー・オブ・スターダム王者となった渡辺桃をはじめ、

岩谷麻優、ジャングル叫女、葉月と、ポスト・イオを期待できる人材も出てきた。

 

それと同時に、小川社長じたいが、

器が大きいのか、暢気すぎるのか(笑)、

どんな苦境に立たされても、「どうにかなるさ!」で生き抜いてきた人物なのだ。

 

そういう意味では、ロッシー小川という理想の上司(?)

に恵まれたこともイオにとっては大きいだろう。

 

 

ワタシ個人の感覚からいくと、

楽しみ&嬉しさ半分、寂しさ半分くらいかな?

いやいや、楽しみ3分の2、寂しさ3分の1だな!

 

それほどイオには期待している。

もちろん、私だけではなく、

ここ数年イオの試合を見守ってきたマスコミ関係者は、

みんな同じ想いと期待を抱いているに違いない。

 

まだ見ぬ世界へ飛び込んで行くのだから、

たしかに、「挑戦」だと思う。

会見の言葉、その他メディアの報道をチェックしてみると、

イオの発する言葉も当然謙虚なもの。

 

だけど、自信、確信のない「挑戦」とはわけが違う。

私が思うに、イオは「世界一」を証明するために、

その世界観へ飛び込んでいくのだと信じている。

 

そう、世界一のムーンサルトプレスを引っ提げて…。

だから標的は、シャーロット・フレアーのみだ!

 

【追伸】

ちょいとプレッシャーかけすぎ?

先走りすぎでイオに怒られるかな?(笑)。

 

 

とうわけで、イオの壮行試合となる6・17後楽園ホール大会のカードが決定。

岩谷とのサンダーロックを1年7ヵ月ぶりに復活させ、大江戸隊と対戦する。

 

紫雷イオ&岩谷麻優vs花月&葉月。

最後まで…全身全霊で闘う”天空の逸女”を目に焼きつけてほしい。