新日本プロレス46回目の誕生日となる

3・6『旗揚げ記念日』(大田区総合体育館)大会は、

じつに見ごたえのある興行となった。

 

私的観点でいくと、1・4東京ドーム以降でもっともおもしろく、

もっとも内容が充実したビッグマッチだったと思う。

全7戦のうち後半のシングル4試合はどれも出色。

 

そこで今回も新日本オフィシャルスマホサイトの不定期連載企画

『”GK”金沢克彦の新日本プロレス通信!』で、

この4試合を軸に3・6大田区大会を総括レポートしている。

 

決して期待値が高かったわけではない

SANADAvsYOSHI-HASHI戦もよかった。

 

 

先の2・10大阪でオカダの保持するIWGPヘビー級王座に初挑戦し、

敗れはしたものの類まれな身体能力の高さを存分に発揮したSANADA。

あれから、SANADAはひと皮むけたのか、

観客を煽ってみたり、感情が表に出てきた。

 

一方、同大会で内藤の手のひらで敗れてしまったYOSHIーHASHI。

ただし、この男も新たなムーブを引っ提げて泥くさくSANADAに向かっていった。

 

さらに、YOSHIーHASHIの口から第3の名言が飛び出す。

 

「ものごとが変わるのは、一瞬だ」

「俺のハートは砕けたか?」

 

さて、それに続く第3の名言とは……?

 

 

第5試合の内藤哲也vsタイチ戦は、

タイチのヘビー級転向初戦として注目度も大。

 

内藤に劣らぬアクの強さと、

オンリーワンのキャラで館内からの

ブーイングと声援を同時に独り占めにしてみせた。

 

そして、もうひとつの顔。

かつての師匠である川田利明譲りの”デンジャラスT”殺法が次々と炸裂。

「あわや!」のシーンに会場がどよめいた。

 

想像以上にガッチリと噛み合った両者のシングル対決。

そこには、ともにメキシコ遠征が人生の分岐点となった

という共通項があるからなのかもしれない。

 

セミのインターコンチネンタル選手権、

鈴木みのるvs真壁刀義は予想通りのシバキ合い。

 

ぶん殴り、張り飛ばし、場外でも乱闘。

そういう状況でも、珍しいビクトル投げから

ヒザ十字固めで真壁の右膝を壊しにいく鈴木。

 

結局、これが真壁のパワーを半減させた。

一方の鈴木は相変わらずのコンディションのよさ。

 

最後は、ゴッチ式パイルドライバーで大の字になった真壁の喉元へ

自分の右足の脛をめりこませフォールしてのけた鈴木。

エースにつづいてキングコングも完全制圧

それを象徴するようなエンディングであった。

 

 

メインイベントは、現IWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカと

現IWGPジュニア王者、ウィル・オスプレイのCHAOS同門王者対決。

 

2015年10月、英国ロンドンで対戦して以来の一騎打ち。

そのとき、オカダがオスプレイという素材にほれ込んで

初来日を前にオスプレイがCHAOS入りしたわけだから、

ほとんど初対決と言ってもいいマッチアップ。

 

この2年、試合でまったく肌を交えていない両王者が

いったいどんなプロレスを披露するのか?

これほど予測不能な顔合わせも滅多になかった。

 

 

試合タイムは、25分25秒。

ランカシャースタイルのレスリングから始まった闘いは、

まるで新日本プロレス46年分の進化の過程を観ているようだった。

 

STRONG STYLE EVOLVED

 

これが、ストロングスタイルの進化系。

進化形ではなく、あえて進化系。

 

なぜなら、この試合には確かに

セピア色の猪木vsゴッチ戦もダブって映ったから。

 

2・10大阪大会の試合後、

オカダが口にしたフレーズの謎解きに関しても

この試合を見ればきっとピンとくるはずだ。

 

『“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!

今回は「ストロングスタイルの“進化系”を見せたオカダvsオスプレイ戦!

 3.6『旗揚げ記念日』大総括!」

http://www.njpw.co.jp/137755

 

ワタクシ金沢、全力の7800文字レポート。

ぜひ、読んでみてください!