1・4東京ドームでのタイトルマッチが決まっている
4トップ(オカダ、内藤、棚橋、ケニー)がエントリーしないメンバーでの開催となった
今年の『WORLD TAG LEAGUE 2017』は、12・11福岡国際センターで最終戦を迎えた。
リーグ戦への出場を望んでいた内藤哲也が、
「これじぁ、史上最低のワールドタッグリーグになるだろう」
と激辛コメントを発していたが、始まってみるとニューカマーの外国人3選手、
ジェフ・コブ、チャキ―T、サミ・キャラハンがそれぞれに個性を全開させたこともあり、
バラエティに富んだ予想以上におもしろいシリーズとなった。
結果的にAブロックを勝ち抜いてきたのは、
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのEVIL&SANADA組。
大激戦区のBブロックで首位に立ったのが、
ゲリラズ・オブ・デスティニーのタマ・トンガ&タンガ・ロア組。
両チームによる優勝決定戦となった。
20分を超える一進一退の攻防を制したのはロス・インゴ。
「史上最高のフィナーレを飾ることになるだろう。
ノー・プロブレム、ノー・サプライズだ!」
開幕前に、内藤のネガティブ発言を打ち消したのが、
このEVILによる自信満々のポジティブ発言。
同門であろうと、先輩・後輩であろうと関係なく、
リング上はもちろん、リング外でも主張をぶつけ合うロス・インゴ。
身内同士であろうとも制御不能!?
もしかしたら、それが絆の象徴であり、
強さの秘密なのかもしれない。
ユニット闘争全盛期でありながら、こと純粋なタッグチームとなると、
ここ数年、外国人天国といった趣きもある新日本マット。
そこで、EVIL&SANADAが優勝した意味は大きい。
かくして、1・4東京ドームのIWGPタッグ選手権は、
K.E.S(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)vs
ロス・インゴ(EVIL&SANADA)と決定。
なにかタッグ戦線に新たな風が吹き始めてきたような気がする。
来年、本間朋晃が復帰して、そこに真壁刀義&本間が参入してくれば、
IWGPタッグ戦線にも活気が出てくることだろう。
さて、当日にノー・サプライズどころか、またまた超サプライズが待っていた。
極秘来日していたクリス・ジェリコが約20年ぶりに新日本マットをまたいだのだ。
しかも、背後からケニー・オメガを急襲し、コードブレイカー。
さらに、ナックルパート連打、USベルトまで凶器としてケニーを流血に追い込んだ。
周知の通り、WWEでは故意の流血試合などはご法度。
新日本マットでも故意的な流血試合はNGである。
テレビ、ネット配信ではそういう規制があって当たり前の時代なのだ。
それでも、あえてケニーを襲撃し大流血へと追い込んだジェリコ。
さらに、制止に入った英語版実況の解説を務めるドン・キャリス氏までKOしてしまった。
キャリス氏はWWEでも活躍したことのある元レスラー。
しかも、ジェリコ、ケニーと同じくカナダのウィニペグ出身。
同郷で顔見知りの大先輩にまで暴行を働いたのだ。
翌12日、明治記念館で開催されたIWGP USヘビー級選手権の記者会見でも、
両選手は大乱闘を展開している。
レスラーとして日本で育ち、日本を愛し、日本のファンに愛されてきたジェリコ。
その男がついに自分の立ち位置を決めた。
すべてを敵にまわす覚悟で1・4東京ドームに乗り込んでくるのだ。
今回の動乱によって、ケニーvsジェリコ戦に対する
世界の注目度はさらに高まったことだろう。
そんなこんなの出来事をふくめて、
今回も新日本プロレス『オフィシャルスマホサイト』にて、
12・11福岡決戦を総括しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』
今回は「12.11福岡『WORLD TAG』優勝決定戦を大総括!
ジェリコの“狂乱ぶり”にも言及!!」