新日本プロレスの10・9両国国技館大会は、
9234人(満員)の観客を動員する大盛況となった。
試合の話に触れる前に、テレビ中継サイドからのサプライズ情報。
当日のテレ朝『ワールドプロレスリング』、CSテレ朝2、新日本プロレスワールドの実況席に、
あのレジェンド級の実況アナウンサーが登場、復帰第1戦に臨んだのであーる。
1990年代のワープロ中継のメインシーンで活躍し、
2000年にプロレス実況を離れた田畑祐一アナウンサーが、
じつに17年ぶりに現場実況に復帰。
IWGPジュニアヘビー級選手権(KUSHIDAvsウィル・オスプレイ)を
あの名調子で見事にしゃべり尽くしてくれた。
これは、かなり感動ものだった。
ところが……不覚にも田畑さんの写真を撮り忘れてしまった。
そこで、我が家のアルバムをゴソゴソと探してみたところ、
じつにレアな1枚の写真を発見した。
1995年1月4日、東京ドーム。
天山広吉凱旋試合(天山vs中西学)の放送席。
なんと、ワタクシ金沢のワープロ解説デビュー戦でもある。
左から、田畑さん(34歳)、マサ斎藤さん(52歳)、金沢克彦(33歳)。
どうだ、マイッタか!(笑)。
それにしても、おれ、ネクタイしてるし~。
コンタクトレンズ入れてたし~。
懐かしすぎるゼア!
ちなみに、田畑さんはワープロ実況班最強の助っ人として、
今後も放送席に座って実況を聞かせてくれる。
オールドファンもビギナーファンもお楽しみに。
さて、今年最後の両国大会も話題はてんこ盛りで、
さまざまな名シーン、サプライズに出くわした。
元・風神&雷神。
元・テンプラボーイズ(YOHEI&SHO)。
つまり、小松洋平&田中翔が2年ぶりにⅩ&Ⅹとして凱旋。
ロッキー・ロメロ率いるロッポンギ3KのYOH&SHOとして、
いきなりIWGPジュニアタッグ王座に挑戦した。
バキバキのボディとキレキレのパフォーマンスで、
ファンキー・フューチャー(田口&リコシェ)を撃破。
凱旋マッチで王座奪取という大仕事をやってのけた。
新日ジュニアに新たな熱風が吹き荒れること必至なのだ。
IWGPジュニアヘビー級選手権でも大波乱。
ウィル・オスプレイが5度目の正直でついに絶対王者KUSHIDAから初勝利。
念願のベルトを奪取した。
歓喜の表情から一転して涙目になるオスプレイ。
「新日本がホームリング」と言い切る好青年、
天才ハイフライヤーが頂点に立った。
だけど、すかさず次なるチャレンジャーが登場。
英国マットで宿命のライバル関係にあるマーティ・スカルだ。
まして、今年のスーパーJr.公式戦ではスカルが勝利を収めている。
新王者の前に早くも難敵が立ちはだかる。
セミファイナルの東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦は、
内藤哲也vs石井智宏による今年3度目の鉄板カード。
プロレス偏差値の高さで群を抜く両者の攻防は壮絶を極めた。
だが、最後は石井の垂直落下式ブレーンバスターを切り返した
内藤がデスティーノで勝負を決め、1・4ドームのメインをゲット。
あれだけの死闘の直後にもかかわらず、相変わらず内藤のコメントは冴えわたる。
メインでは、今年最後のIWGPヘビー級選手権が行われた。
EVIL、強し!
開始から30分、一進一退の攻防がつづく。
しかし、必殺”EVIL”を完封したオカダ・カズチカが
レインメーカー3発を叩き込んでベルトを守り抜いた。
試合後、リング上では東京ドームのメインで相まみえる
オカダと内藤が対峙して、マイクアピール合戦。
率直なところ、館内の空気は内藤支持ムードに包まれていた。
それらの現象も踏まえて、バックステージでのオカダの勝利者インタビューは
じつに興味深い内容となった。
オカダはなにを語り、内藤はどう反応したのか?
4年前の東京ドームでは、棚橋vs中邑のインターコンチ戦にメインを奪われた
オカダvs内藤のIWGPヘビー級選手権。
あれから4年、だれもが認める至極のマッチアップ。
それが、オカダvs内藤の頂上対決。
そこをテーマに今回も新日本オフィシャル・スマホサイトにて、
長くて、濃い目の10・9両国大会総括レポートを書いています。
ぜひとも、ご一読くださいね
『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』
今回は「あれから4年。オカダvs内藤戦は、新日本が世界に誇る“最高級ブランド”になった」
10.9両国決戦を大総括!http://www.njpw.co.jp/116025