G1 CLIMAX27も後半戦に入った。
両国3連戦を前に迎える天王山と言っていい
8・5大阪府立体育会館大会。
この日の放送席(テレ朝&新日本プロレスワールド)のメンバーは、
Ⅰ am Chono!ガッデムでお馴染みの蝶野正洋をゲストに迎え、
エ~ヴゥリシング!ミラノ先生、ワタクシ金沢のトリオ解説で。
実況は、吉野アナ、三上アナ、”熱盛”寺川アナのワープロ3人衆。
超満員札止め(5490人)の観客で埋まった会場で
繰り広げられたBブロック公式戦。
いやはや、熱かった。
実際に言うチャンスはなかったけれど、
心の中ではなんど「熱盛!」を叫んだことか。
圧巻は、大番狂わせと言っていいセミ、メインのラスト2試合。
まず、セミではケニー・オメガvsジュース・ロビンソンの公式戦。
ここまで5勝1敗、10得点でオカダを追走するⅤ候補のケニー。
対するは、1勝5敗(2得点)という戦績に加え左膝を負傷しているジュース。
100%とは言わないが、99%はケニーの順当勝ちと予想していた。
ところが、最後の最後でジュースが大仕事をやってのけた。
ケニーがトドメの片翼の天使へ。
万事休す……
と思われた次の瞬間、クルリと高角度前方回転エビ固めに丸め込んだ。
カウント3が入った瞬間、館内は大爆発。
勝ったジュース自身が信じられないといった表情。
まさに、ミラクルが起きた。
奇跡の勝利の瞬間を目撃した。
つづいて、メインイベントへ。
開幕から6連勝、この1年間シングルで負けなし。
絶対王者として神っているオカダ・カズチカの登場。
相対するは、ここまで3勝2敗の6得点ながら、
抜群の試合内容を見せつけ充実しているEVIL。
とくに、鈴木みのるに完勝した試合、
ケニーとの壮絶すぎる死闘が強く印象に残る。
いまのEVILは完全に闇っているのだ!
「超人の倒しかたを見せてやる!」
前日にそう宣言したEVILは見事にやってのけた。
館内の声援がEVILを後押しする異様なムード。
完全無欠の王者が敗れるシーンを観てみたい。
そうファンが思うほど、オカダが強いからだ。
オカダの攻めには溜息がもれて、
EVILが反撃にでれば大歓声。
こんな空気はかつて味わったことがない。
22分47秒の大激闘。
超人をマットに沈めたのは、
レインメーカーをカウンターで切り返すEVILだった。
地鳴りのような歓声と足踏みが会場を揺らす。
盛大なEVILコールも沸き起こる。
まあ、これを大番狂わせといっては失礼かもしれない。
それほど、G1に入ってからのEVILはさらに進化しているからだ。
This is EVIL!
E~verything is EVIL!
すべては………………EVILだ!
熱盛!!