毎年恒例の『レスリングどんたく2017』
5・3福岡国際センター大会は、前日に前売りチケット完売、
当日券も完売ということで、6126人(超満員札止め)の大観衆を動員。
ここ数年でも最高といっていい大入りに、今年も観戦に来てくれた
高島宗一郎・福岡市長も大喜び。
元・九州朝日放送アナウンサーで『ワールドプロレスリング』の
実況アナウンサーを担当していたこともある高島市長と見解が一致した。
「国際センターがこれだけギッシリ埋まったのは、
1999年の武藤vs天龍戦以来かもしれませんよね!?」
オールドファンならご存知だろう。
1999年の5・3レスリングどんたくで開催されたIWGPヘビー級選手権。
新旧ミスター・プロレス対決とも称された武藤敬司vs天龍源一郎。
武藤のお株を奪う雪崩式フランケンシュタイナーを炸裂させた
挑戦者・天龍が観客・マスコミの度肝を抜いた名勝負。
「試合には勝ったけど、あの人はやっぱり凄い!
ミスター・プロレスの称号は、あの人に譲るよ」
王者・武藤にそう言わしめた一戦は、
同年の『プロレス大賞』ベストバウトにも輝いた。
もちろん、現在進行形の新日本プロレスも底力を見せつけた。
3・12尼崎大会の『NEW JAPAN CUP2017』1回戦で初対決。
29分45秒の大激闘を展開した石井智宏vsケニー・オメガの
二度目の一騎打ちは、またも一線を超えてみせた。
石井が掟破りのリバースフランケンシュタイナー、
牛殺し式・片翼の天使を初公開すれば、
ケニーも渾身のラリアット、垂直落下式ブレンバスターで応戦。
終着点の見えない死闘を制しリベンジを果たしたのはケニー。
あまりに壮絶な攻防を見せつけられて、試合後の館内は静まり返ったほど。
これにて、オカダの指名を受けるカタチでオカダvsケニーによる
6・11大阪城ホールでの5カ月ぶりの再戦が決まった。
メインのIWGPヘビー級選手権では、156㎏の怖いファレ、
アクセル全開のファレが大爆発。
この怪物と真っ向勝負に出たオカダは、
あのクールなレインメーカーではなく、
最後まで泥くさく闘う必死の王者だった。
防衛戦のたびに自らのハードルを上げていくオカダ。
今回、エンディングとなる締めのマイクパフォーマンスでは、
新日本を背負う王者としての覚悟の言葉を発した。
「IWGPの闘いはキツいです。
全レスラーがこのベルトを目指すからこそ、闘いも激しくなります。
激しくなるからこそ、全力で闘うからこそ、怪我をする人も出ます。
でも、プロレスラーは超人です!
どんな技を食らっても立ち上がります。
最後まで諦めないのが、プロレスラーです!
これからも全力で闘って、
みなさんに素晴らしい闘いを見せていくからな!!」
29歳の若き王者、新日本を背負う者、
現代プロレスの象徴と言われる男の覚悟の言葉である。
大爆発した5・3福岡ドーム大会。
そして、闘いのドラマは6・11大阪城ホールへとつづく。
早くも、オカダvsケニーのIWGPヘビー級選手権、
内藤哲也vs棚橋弘至のインターコンチネンタル選手権が決定。
奇しくも、今年の1・4東京ドームのメイン・セミを飾った同一カードとなる。
さて、今回の5・3福岡の総括レポートも『新日本OFFICIAL WEBSITE』の
不定期連載『号外!”GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』にてアップ中。
「5.3福岡決戦!石井vsケニー、オカダvsファレ!オカダのマイクにも言及!!」
国際センターの観客数を凌駕する(笑)、6254文字のレポート、
ぜひ読んでみてね!
また、もうすこしマニアックな視点からレポートしている
『KAMINOGE Online』の「Gk金沢克彦コラム」でも5・3決戦に触れているので、
こちらのほうもよろしくね(^O^)
http://kaminoge.jp/articles/1765