『藤波辰爾デビュー45周年記念ツアー』開幕戦となる
ドラディションの4・20後楽園ホール大会に出向いた。
普段は、レジェンド中心の興行にはあまり顔を出さない私だけど、
今回ばかりは絶対にハズせないメンバーが集結。
メインカードが、藤波辰爾&長州力&越中詩郎vsベイダー&武藤敬司&AKIRA。
さらに、ゲストとして前田日明、木村健悟、アントニオ猪木までやって来るという。
新日本マットの歴史が凝縮されたような豪華布陣ではないか?
予想通り、ホールは超満員札止め(2473人)の観客で埋まった。
ここは、現・新日本の会場か!?
そう思ってしまうほどの集客と盛り上がり。
メインは予想以上に濃い内容となった。
張り切りすぎたベイダーが試合後のセレモニーの途中でダウンするというハプニングこそあったものの、
自力で立ち上がり引き揚げていったので、なんとか大丈夫だったと思われる。
藤波に連発されるベイダーハンマー、
長州vsベイダーのラリアット相打ち、
越中のジャンピング・ヒップアタック連打。
越中がヒップアタックを繰り出すたびに、
田口隆佑を思い出してしまうのはご愛敬ということで(笑)。
個人的に最大のインパクトを感じたのは、
痛烈なリキラリアットを食らったAKIRAが後方一回転の受身をとったこと。
65歳の長州が躍動すれば、最年少51歳のAKIRAが全盛期と変わらぬ受身を披露。
シビれるシーンだった。
メイン終了後、前田、木村、猪木の順でゲストがリングイン。
試合に出場した藤原喜明、グレート・カブキも上がり、
超豪華な記念撮影と相成った。
猪木も長州も前田も武藤も越中も木村も…みんな笑顔、笑顔のオンパレード。
こういうシチュエーションを作り出すことができたのは、やはり藤波が主役だからだろう。
ドラゴン、偉大なり!
さらに、リング上、バックステージでも、長州&藤波が前田にリング復帰を迫り、
あのアキラ兄いがタジタジとなる微笑ましい場面も。
1970年代、新日本マットのスーパースターだった猪木、
1980年代、新日本マットの主役であった藤波、長州、前田、
1990年代、新日本マットの顔だった武藤、ベイダー、越中。
さらに、貴重なバイプレイヤーとして欠かせない存在の
藤原、木村、カブキ。
新日本プロレス30年分の歴史が詰まったようなリング上。
いま、またプロレスブームを牽引しようとしている現・新日本プロレス。
現在の新日本も間違いなく、過去の素晴らしき先人たちが刻んだ歴史のもとに成り立っている。
そして、私自身も、猪木をはじめ、長州、藤波、前田、武藤、越中らを直接取材することで、
彼らから多くのことを学ばせてもらい、それが現在の財産となっている。
単なるレジェンドたちの宴ではない。
現在進行形の闘いをしっかりと見せてくれた男たちに感謝!
なお、もうすこし詳しい今大会のレポートはKAMINOGE Onlineの『GK金沢克彦コラム』でご覧下さいね。
http://kaminoge.jp/articles/columns