”今世紀最大のスーパーファイト”と称され、

世界中の注目を浴びたアントニオ猪木vsモハメド・アリの

格闘技世界一決定戦が開催されたのが、

1976年6月26日(日本武道館)のこと。


奇しくも、あれから40周年となる記念イヤ―に、

日本記念日協会が、6月26日を「世界格闘技の日」と認定した。


本日行なわれた発表記者会見。

猪木が満面の笑みで出席している。


私自身、その当時は中学3年生。

試合が全世界衛星中継ということで、

日本での放送時間はお昼から(※夜のゴールデンタイムでも再放送)。


当日は土曜日。

野球部の練習があった私は

中3とあって部活をさぼれるわけがない。


もう練習中も気が気ではなかったことを鮮明に憶えている。

そのあたりの話はまた次号『ゴング』で書きたいと思う。


ところで、今回紹介したいのは、ある書道の作品に関して。

作品名は、「闘魂」である。


この作品、じつは3月下旬にある書道家のかたから、

私宛に送られてきたもの。


言うまでもなく、猪木ファンのかたであり、

私への連絡先がわからないため、宝島社に送付されてきた。


私の過去の著作である『子殺し 猪木と新日本プロレスの10年戦争』、

『元・新日本プロレス 「人生のリング」を追って』(ともに宝島社)を読んで、

感銘を受けてくれたらしい。


同じ作品を4枚送っていただき、

「もし気に入っていただけたら、金沢さんと『元・新日本プロレス」に

登場する選手たちにもらってほしい」との要望があったので、

「ぜひとも!」と返答があった藤田和之、片山明、大矢剛功の手もとに送付された。




これは、片山選手からの御礼のメールに添付されていた写真。

もちろん、私もありがたく頂いた。


さて、作品とともに丁寧な挨拶文が添えられていた。

作品を贈ってくれたのは、埼玉県の県立高校で

書道の教師をしている駒井光明先生。


現在、病気で自宅療養中なのだが、

著名な書道家・宇野雪村(故人)の弟子で、

毎日書道展の審査会員を務めている。


駒井先生からいただいた挨拶文のなかから一部抜粋。

書に対する熱い思い入れとともに、

安易な書道ブームに対する警鐘も感じる。


 現代の書の隆盛と衰退(終焉)は、自分自身の「書」(言葉)を

忘れたところにあるのでしょう。

書の美は、去りゆく者、分かれゆく者、散りゆく者などの、

いわばマイナスの美のような気がします。

金星のような美だと思うのですが。

 金沢さんに「闘魂」贈ります。お気に召しますかどうか。

病気なので半紙になりました。大作は書けません。

「子殺し」や「元・新日本プロレス」を読みました。

大げさではなく、すこし感動しました。

猪木の人間性と私は何も関係ないのですが、猪木ファンです。


駒井先生、ありがとうございます。

「闘魂」飾らせていただきました。


ところで、前回アップの当ブログで、三田佐代子さん初の著書である

「プロレスという生き方 平成のリングの主役たち」を紹介させてもらった。


駒井先生が、私の著書に関して触れられていたので、

ひさしぶりに私の作品も紹介(※宣伝ともいう)しておきたい。






これは、ともに宝島社から文庫化された作品。

『子殺し」は2012年5月、『元・新日本プロレス』は同年6月に

大幅加筆によって文庫化され発売となった。


私としては、二作品とも文庫本で完結となるため、

単行本よりこちらをおススメしたい。


さぁーて、ならばGK金沢、新刊を出す予定はないのか!?

うーん、うーむ、もう少しばかり、今しばらくお待ちください。