9月23日の夕刻にニュースが流れてきた。


チャコちゃん(北斗晶)が乳癌におかされていて、

翌24日に全摘手術を受けると言うのだ。


ショック!

どうしよう?


こんなときに、軽い言葉は送れないし、

かと言って、何もしないのでは友人として情けないかぎり。


考えた挙句、健介とチャコちゃんの2人に同じメールを送った。


「チャコちゃんは大丈夫。

北斗晶は最強だから!

がんばってね、応援してます」


これぐらいしか言葉は思い付かなかった。

昨年の4月11日、健介の引退記念パーティーで、

少しだけ話したのが最後で、それ以降連絡はとっていなかった。


ごくたまに、ノアの会場で中嶋勝彦に会ったときなど、

「健介はどうしてるの? 元気にやってる?」とか、

世間話で聞くぐらいだった。


あの日、リングを去った健介は、同時にプロレス界からも消えた。

業界同期の健介が去ってしまったことはじつに寂しい出来事。

だけど、プロレス界は動いているのだ。


事実上、健介の引退試合となった昨年の2・11後楽園ホール大会。

その半月前に北斗から電話をもらい、

「金沢さん、次の後楽園でテレビ解説をやってほしいんだけど」と頼まれた。


そんなこと、テレビ局のディレクターからの連絡で済むことなのに、

わざわざチャコちゃんからオファーされ、その後、健介まで電話に出てきた。


「やっぱり、俺のことを28年ずっと見てくれてきた金沢さんにやってもらいたいんだよ。

健介オフィスの旗揚げ戦も金沢さんにやってもらったし。お願いできるかな?」


「謹んでお受け致します。

佐々木健介のプロレス道に恥じぬよう、

全力で解説にあたらせてもらいます!」


こう答えると、健介は爆笑していた。

まさか、それが引退試合になるとは!?

勝彦はただ全力で立ち向かうだけだったが、

健介本人と北斗の中では覚悟が決まっていたのだと思う。


勝彦に負けたら引退。

あまりに潔すぎる決断だった。


健介と北斗。

プライベートになれば、健ちゃんとチャコちゃん。

お二人はタレントとして超売れっ子らしい。


”らしい”と書いたのは、私はほとんどテレビを観ないため。

たまに観るのは、ニュース番組とプロ野球中継ぐらいのもの。


それでも、CMなどで2人の姿を何度も観ている。

ごくたまにしかテレビを観ない自分でもこうなのだ。

ということは、いったいどれだけテレビに出まくっているのか!?


ただし、私にとっての2人はあくまでプロレス界の人間。

たとえ業界で活躍していなくても、いつまでもプロレス界OBなのである。


だいたい、2人が劇的に出会った北朝鮮遠征だけど、

もしあそこに私も出張していなければ、

現在の2人はなかったかもしれない。

だって、2人の出会いに私は立ち会っていたのだから…(笑)。


そんなことも、今となってはよき思いで。

とにかくチャコちゃんの手術が無事に終わり、

オペから2日後の26日からまたブログを更新していたのがスゴイ!


やっぱり佐々木久子はひとりの女性なのだけれど、

私もリスペクトする北斗晶は最強だと思う。


それ以降も2度、健介に激励のメールを送ってみた。

べつに、返信なんかいらない。

家族4人が元気でいてくれたら、それでいい。


ところが、昨日(9月30日)夜、健介からメールの返信があった。

どうやら、少しだけ落ちついたようだ。


ありがとうございます。

力を合わせて頑張ります!

       佐々木健介


こちらこそ、しんどい最中ありがとう。

本当に、健介は大きな大きな人間になった。


そんな健介に支えられているのだから、

チャコちゃんは今後の厳しい闘いにも耐えられるし、

きっと笑顔で退院してくると思うのだ。


「金沢さん、私を誰だと思ってるのよ!?

あたしゃ、ぜんぜん平気なのにさ、

もう健さんがオロオロしちゃってねえ。

ホント、金沢さんに見せてやりたかったよ!」


そう言って、豪快に笑うチャコちゃんに

きっと会えると思うし、そう信じているんだから




2013年7月、大谷晋二郎の結婚披露宴にて。
みんな、元気に酔っ払ってます(※俺だけかな?)。





2014年4月、佐々木健介引退記念パーティーにて。

引退パーティーなのに、なぜにみんなこんな笑顔なの!?


健ちゃん、チャコちゃん、勝ちゃん、

近いうちにまた笑顔で会おうね。


健之介くん、誠之介くん、

しっかりパパとママを支えてね!


頑張れ!!みんな応援しているからね。